住友林業の営業マンには度肝を抜かれた。YouTuberの紹介で店長クラスの対応。


普通の会社は、アンケートを取って、自社の優れている点をひと通り話していくのが一般的な営業スタイルなのですが、住友林業の営業マンがまず話したのは

「住宅ローンって凄いんですよ」

という話。


正直、住宅ローンは家を買うなら誰もが通る道ゆえ、「ははーん住友は元々銀行系だし、そっち方面の勧誘から入るのか」と感心していたら、「私のおすすめは〇〇銀行です」と、住友系列ではない銀行の名前が出てきた。我々としてはまさに欲しかった情報ではあるが、住宅ローンの話を聞きに行っているわけではない。まあ話を聞くと何のことはないのだが、住宅ローンって生命保険の代わりになるよって話で、充実した団信を組むともしもの時にとっても安心で、繰り上げ返済とかボーナス返済なんてしなくて良いよ、なんならその金投資に回した方が効率よく儲かるよという話。

やっぱり「ローン=借金」のイメージは強いし、なるだけ早く返済して楽になりたいと思ってたから、この点に関しては非常に勉強させられた。


まあその後もパンフレットを全く使わなかったり、展示場の設計に携わっているからぜひこだわりポイントを見てほしいと言われ、説明を受けたのはなかなか好感が持てた。


「ここは僕はこうしたかったんですが、さすがに会社から止められました」みたいな話を聞いた印象は「とてつもなく家づくりが好きであること」であった。そんなこんなで「この方の存在は貴重だ」と思うに至った。まあ信者と言われるやつに近いかもしれない。住友林業は5万円を払わないと契約前の事前調査や設計作成には入れず、契約をしなかった場合の返金はない。しかしながら、私は2回目の接触で5万円を払った。単純に「この人の設計を見てみたい」と思ったからである。


…まあ結局話を進めていくと色々とトリックを駆使していて、残念ながら、なかなか(こだわりが強い分)ワガママな人だったことが分かり、我々夫婦はどうもそのガツガツ感が肌に合わず、その後の契約には至らなかった。が、それでも会った営業マンの中で、最も家づくりが好きな人でかつ熱い人であったことは間違いなかった。やっぱり「好きこそものの上手なれ」というのは、昔の人はうまく言ったものである。


ちなみに父が選んだ住友林業。私も10歳の頃から住んでいて、特に住み心地は悪くなかったので、まあ検討されたい方は5万払ってみてもいいかもしれない。色んな人のブログを見ると、途中まで無料でやってもらえた、なんて人もいる。


ただ、契約しなかったから言うんだけど…

5万は高いよ。

積水ハウスは5万払うけど実質無料、ヘーベルハウスは完全無料と考えると、返ってこない5万で測量や設計はやはりリスクが高すぎるし、その2企業と比べてサービスが特に優れていたかというとそうでもない。「5万払って、契約には至らなかったけど満足してます」なんて人はいるのだろうか。タマホームに関しては2万くれちゃうご時世なのに。


住友林業さんの差別化ポイントは

・いい木を使ってる

・ビッグフレーム強いよ

・デザイン性

なんだけど、それ以外のところ(例えば近年流行りの全館空調とか屋根材とか外壁とか)に関しては明確に企業努力が足らないし、言い方を変えれば

「そんなん無くてもウチはいいもの作ってるんです」

みたいな少し頑固というか高飛車なところがある。(実際にこんな発言はしてないけど、このニュアンスを所々に感じる。担当営業マンだけかもしれないが…)


まあなんやかんや悪く言ってしまったけど、会った第一印象がいちばん良かった企業であったことは間違いない。これからも信仰心の強めな顧客を集めていくのだろう。