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“広島県呉に嫁いだすず(声:のん)は、夫・周作(声:細谷佳正)とその家族に囲まれて、新たな生活を始める。昭和19年、日本が戦争のただ中にあった頃だ。
戦況が悪化し、生活は困難を極めるが、すずは工夫を重ね日々の暮らしを紡いでいく。ある日、迷い込んだ遊郭でリン(声:岩井七世)と出会う。
境遇は異なるが呉で初めて出会った同世代の女性に心通わせていくすず。しかしその中で、夫・周作とリンとのつながりに気づいてしまう。だがすずは、それをそっと胸にしまい込む……。
昭和20年3月、軍港のあった呉は大規模な空襲に見舞われる。その日から空襲はたび重なり、すずも大切なものを失ってしまう。
そして、昭和20年の夏がやってくる--。”
(アマゾンの本作解説より転載)
2016年版は劇場公開当時3回観に行き
当ブログで映画レビューし出してからは、
毎年この時期に、先人に思いを馳せながら
観よう/再掲しようと決めた「この世界の片隅に」。
同作は今年はアマゾンプライムビデオの
絶賛無料視聴枠から外れてしまいましたが、
管理人はソフト持ってるので関係ねぇ
(2016年版のアマゾン視聴(有料)はこちら)
(「この世界の片隅に(2016年版)」レビューはこちら)
2016年版「この片(略すな)」がプライムビデオの
絶賛無料視聴枠から外れたのと入れ替わる形で、
絶賛無料視聴可枠に入った2019年版の、
「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」。
(ホントは劇場に観に行きたかったんですが、
管理人の住む自治体では上映されなかった)
(以下、ネタバレあり)
今回アマゾンで観た2019年版は、
2016年版に約40分の新規カットが加わり、
(それでも原作マンガの「全部」ではなく、にはある死体などの描写は省かれている)
尺が長くなったことで(2時間47分)、
観るのに多少忍耐が要るようになりましたが、
(好きな時に中座できる)休日の家庭環境視聴なら問題ねぇ
尺が長くなって観るのに多少忍耐が要るようにはなりましたが、
その新規追加カットが活きて、
ほのぼのとした日常を戦争が侵食していく感
戦争の暴力性実感はパワーアップ
(多少忍耐するだけの価値はある)
その反面、
視聴前に予期していたように、
原作マンガの愛想劇を加えたことで、
(それでも原作よりは愛想劇成分控えめ🔉)
2016年版のファンタジー色は後退。
「人間描写の掘り下げ⛏は(2016年版より)上」
ということでもあるんですが、
2016年版より敷居も高くなっちゃったのは否めません。
とはいえ
いま風の「ユルい」キャラデザイン
(原作マンガはもう少し写実寄り)
が、若い視聴者の観る「敷居」を下げる
(更にそれをデフォルメした、すずさんのオタク向けフィギュアさえ商品化されている)
「ユルい」キャラデザインとは言っても、
ロリキャラ萌えキャラ好きにしかウケない
(:それ以外の人は引く )
ようなものではなく
節度あるユルさ(何それ)で訴求層は広い
(「キャラが写実的な某○ブリ作品」は、
リアル過ぎて、今となってはそのぶん訴求層は狭い)
原作マンガは管理人も持ってますが、
マンガならではの
アニメ版ならではの
秀でているところがそれぞれあり、
できれば両方とも体験すべき
あ言い忘れるところだった
アマゾンで観た2019年版は
音がよくなってた
2016年版を劇場公開時に観た際に、
呉が初めて空襲を受けたシーンで機を迎撃する砲台の発砲音や、
爆弾の破片が飛んできて地面に刺さったり瓦屋根を壊す音や、
すずさんと姪っ子の晴美さんが、
(空襲で負傷した義父の見舞い先で逃げ込んだ防空壕内で耐える)
爆撃の音を聴いたときは、
「絶対に実際にこんな場に居たくない」
鳥肌が立つほど怖さ(リアルさ)を感じましたが、
モチのロン劇場視聴には敵わないものの、
あのときの背筋の寒気が蘇った
(最近スピーカー🔈買い換えた所為かも)
(お値段以上いいよこれ)
2016年版レビューのときに、
>原作マンガありきということは百も承知で、
>「この世界の片隅に」は、
>個人的には本作がベスト。満点
と書きましたが、
本作2019年版も甲乙つけ難い。
(それぞれ削ったこと、加えたことで秀でた部分がある)
一言で言えば🔊どちらも、
「人類に資する珠玉の一本」
世界中の人に観て欲しい映画なんて、
そうそうあるもんじゃない
(当記事投稿日現在、プライム会員なら絶賛無料視聴可)
百年先とは言わないまでも、いつか人の幼い意識がもっと進化し、、
戦争や紛争という悪臭、、もとい悪習を卒業できる
(:戦争以上に合理的で実効的な非暴力手段を創造する)
日が来ることへの管理人なりの祈りとして、ここに小さな種(レビュー)をひとつぶ蒔いておきます。
(種が芽吹き🌱生い茂る🌳栄誉を、あなたのに。)
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