◇監督脚本原作:新海誠 配給:東宝 2022年

 

◇出演者:原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音、花澤香菜、神木隆之介、松本白鸚

◇STORY:
宮崎県に叔母の環(深津絵里)と暮らす高校2年生のすずめ(原菜乃華)はある日廃墟を探す草太(松村北斗)に出会い、廃墟の扉を開いて刺さっていた石を抜いてしまう。実はその石は要石(かなめいし)といい、日本を大地震から守る役割があった。要石を失った日本は各地の「扉」から「みみず」という魔物が逃げ出して大地震を引き起こす。草太は「閉じ師」という、その扉を閉じる役割を代々受け継いでいるのだった。
すずめが抜いた要石は猫の姿となり、草太に呪いをかけて椅子の姿の変えてしまう。すずめは椅子となった草太とともに猫となった要石(ダイジン)を追って旅に出る。

◇感想:
まずは面白かったです。
登場人物がそれぞれに過去を抱えていて、そうして今に向き合っている。東日本大震災で両親を失ったすずめ、すずめを育てるために婚期を逸した叔母(母の妹)環、旅の途中ですずめを助ける二宮ルミ(伊藤沙莉)、そして要石だった猫のダイジンも本作では描かれなかったが、何か過去を抱えている予感がある。(もともと人間だった?)
そうした登場人物たちの過去へ想いが物語に重さを与えているように感じました。
作品中、「神」という概念が多く出てきますが、例えば猫のダイジンも「神」の一種であるとか。これは一神教の人たち、特に「アラーの他には神は無し」と言っているイスラムの人たちにはどう訳するのかなあ、とか思いました。
たぶん、妖精とか、そういうのは許されるのかなあ。