◇監督:森達也 脚本:佐伯俊道、井上淳一、荒井晴彦 製作:井上淳一、片嶋一貴 配給:2023年 太秦 
豊浦功補
◇出演者:井浦新、田中麗奈、永山瑛太、東出昌大、木竜麻生、コムアイ、ピエール瀧、水道橋博士、豊浦功補、柄本明



◇STORY:
 1923年、日本支配下の朝鮮で軍による朝鮮人虐殺に意図せず関わってしまった失意の教師澤田智一(井浦新)は妻の静子(田中麗奈)と共に故郷の千葉県福田村へ移り住む。久しぶりの故郷で退役軍人の長谷川(水道橋博士)ら在郷軍人会が幅を利かせていた。
一方、讃岐を出発する沼部新助(永山瑛太)をカシラとする行商人一行があった。一行は被差別部落の出身であり、新助は朝鮮人にシンパシーを抱いていた。
 そして9日1日、関東一圓に大地震が襲う。
 朝鮮人が暴動をおこしているとのデマが拡散されていく。各地で自警団が作られつつあるなか、福田村でも在郷軍人会を中心に自警団が作られ、朝鮮人の取り締まりが行なわれる。
 その中、新助一行の行商人が福田村に差し掛かる。一行を朝鮮人と疑う自警団、村長の田向(豊浦功補)は本当の行商人か確認を行うまで待てというが、新助は
「朝鮮人やったら殺してもいいんか」
と叫ぶ。その一言が自警団=群衆の恐怖心に火をつけ、虐殺が始まってしまう。

◇感想:
この映画のことは知っていたのですが、大学時代の先輩がプロデュースしたことを、しかも日本アカデミー賞作品賞ノミネートの報として知り、遅ればせながら観にいった次第です。結果的にトークショウもあって、先輩に挨拶できたのはよかったです。
 映画について。田中麗奈が本当に印象にのこりました。東出昌大コンフィデンシャルJPから脱皮できた感がありましたね。
 日本アカデミー賞の発表が楽しみです。