自民党総裁選に三選をかけて臨む安倍晋三さん、経済最優先を掲げておられたと記憶しており、応援しています。


大手メディアやSNSなどを見ると、相変わらず安倍総理叩きや反安倍礼賛が行われております。

既得権者の力が強く、メディア牛耳る世界では、一番叩かれる人こそが、一番国民のためになることをしている」という僕の持論からすると、未だに安倍晋三総理が日本国民のためになる人であると思われます。


大胆な金融緩和で雇用を始めとする経済環境を改善しました。消費増税を一度してしまうという残念なことはありましたが、その後は二度の増税延期をしています。


現段階で、総理として停滞気味の「デフレ脱却」を成し遂げ、消費停滞を招いた消費税率引き上げの再実施(10%への税率引き上げ)を阻止が出来るのは、安倍晋三総理をおいて他にいないと思います。


しかし、日経の記事によれば、増税推進派が喜びそうな発言をしています。


 “19年10月に予定する消費税率10%への引き上げは、昨年の衆院選で消費増税を前提に増税分の使途見直しを公約したことを挙げ「必ずやり遂げなければならない」と明言。増税による消費や景気への悪影響を和らげるため「思い切った駆け込み需要の反動減対策も講じたい」”(*1)


(*1)生涯現役時代へ3年で改革 首相インタビュー: 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO34935010T00C18A9MM8000/


一瞬、麻生太郎さんかと思いました。

増税も財政出動も、ということですと歳出権が増す財務省は、ウハウハではないでしょうか。


自民党総裁選で競い合う二人を分析した記事には次のようにあります。


“石破氏は原理主義的な財政再建論者であり、これを聞いた財務省はさぞかし喜んでいるだろう。

 一方、安倍首相も10%への消費増税は容認している。石破氏との違いは、財政再建主義ではなく、経済主義である。消費増税して経済をダメにしては元も子もないという立場だ。このため、消費増税にあたり、経済が腰折れしないような対策も併せて行うようだ。”(*2)


デフレ脱却へのスタンスも安倍総理と石破茂議員では安倍総理の方が理解は深いと思われます。


しかしながら、消費税率8%への引き上げで、デフレ脱却が後退し、消費停滞を招いたことを忘れてしまったのでしょうか。

与党内の増税推進派に逆らうことができず、自ら掲げた消費増税を基にした選挙公約に縛られてしまっているのでしょうか。


安倍晋三総理が自民党総裁選で三選を果たしても、消費増税で安倍政権が吹き飛ぶ可能性を指摘する記事(*3)もあります。


消費税率の再引き上げを決定・実行してしまえば、景気後退、デフレ脱却が遠のく懸念があります。自民党総裁選四選がないことが濃厚なこともあいまって、善意で増税多数派工作する団体からは用済み扱いされ、交渉力を失う危険性もあります。(テ口リストとは交渉しない、というのが正論かもしれませんが)


消費増税を延期・停止することは難しいのでしょうか。



打率が高いと噂の高橋洋一さんは


”来年10月からの消費増税は決定か?法律で既に決められているという意味ではyes。覆せるのは政治だけだが政治的なイベントが必要。自民党員なら総裁選で争点化するのも一案。もちオレは政策論では増税反対だが、今年中に何もないと増税“(*4)


”有事の経済政策。超簡単。国債をガンガン発行するだけ。統合政府で見た財政再建の必要性はなく、国債品不足で日銀オペ玉不足も解消され、財政・金融政策の同時発動となって瓢箪からコマかも。そういう時でも財政再建ガーというヤツがいても無視できるから。復興増税みたいなバカをやらなければいい“(*5)


と、つぶやかれています。


東日本大震災という有事でも復興増税を決めた政治家と財務省とその仲間たちは健在です。財務省は文書書きかえ、国会虚偽答弁、セクハラなどの問題を起こしながら、「仲間たち」に緊縮財政に関する「広報」をさせているかのような勢いで、とても心配です。


消費増税判断時に実施していた有識者会合を今回は開催しない、との報道もあります(*6)。


この有識者会合は、第一回こそ増税賛成派が約7割という人選の下、安倍総理が消費税率8%へ引き上げました。

しかし、それ以降は、会合で増税賛成の声が多数であっても増税延期。(増税推進派の声を聞かずに、海外の一流の経済学者(スティグリッツ等)の意見を聞いて、増税延期。

要するに安倍総理の政治判断で、増税するか延期するか決めているのが実態と思われます。


安倍総理が自民党総裁選で勝利した後、シレッと

「私の任期中は増税は行わないという新たな判断をいたしました。」

と増税延期か凍結して欲しいものです。


平成30年の中期財政計画を見ても、消費税率引き上げ判断時に(努力)目標として掲げられていた、平成23年度からの10年間平均で実質GDP2%、名目GDP3%成長には遠く及びません。



図表出典
http://www5.cao.go.jp/keizai3/econome/h30chuuchouki7.pdf


財政政策には、与党内プロセスや予算などを握る財務省との調整などあり、反緊縮を貫くのは至難の技でしょう。


ともあれ、安倍晋三総理の良い意味での

「君子豹変す」

に期待したいと思います。


充分「有事」と言えることは起きていると思います。リーマンショック級のことが起きれば増税しない、とも名言していた安倍総理。


総裁選後を注視したいと思います(^-^)



(*2)安倍首相、適切な経済政策で雇用が最高水準に…石破茂新首相なら経済悪化、消費増税も

https://biz-journal.jp/i/amp/2018/09/post_24655.html


(*3)総裁三選確実でも、安倍政権が「消費税増税」で吹き飛ぶ可能性

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57204


(*4)

https://twitter.com/yoichitakahashi/status/1032883189193134080?s=21


(*5)

https://twitter.com/yoichitakahashi/status/914012563842748416?s=21


(*6)東京新聞:消費増税、有識者会合開かず 来年10月予定通り10%か 安倍政権が方針明らかに:政治(TOKYO Web) 

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018082890070154.html