横浜市で開かれた日本青年会議所(JC)のフォーラムで語った。首相は教育国債について「資産を次の世代に残せば、それは会社が投資するようなものだ」と説明した。教育国債は自民党の文教族議員らが提唱しており、今後の党内論議に配慮する狙いもあるとみられる[後略]"(*1)
国債を何でも「次世代のツケ」としたり、「国債発行を悪」とするような思考が正しくないことは、野口旭さん(*2)、田中秀臣さん(*3)、浅田統一郎さん(*4)らの記事をご一読いただきたい。
「次の世代にツケを残さない」という言葉の裏には、大義名分を掲げることで、善悪の話に論点(金本位心性的な誤った価値観)を持って行くことで、緊縮策(という病)を推し進める、という考えがあると考えます。
また、国債に関して日本人であれば知っておきたいことが、高橋洋一さんの近著『99%の日本人がわかっていない国債の真実』に詳しい。
(*1)『首相、教育国債「次代にツケ残さず」 無償化財源めぐり』(2017.07.23,日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK23H0B_T20C17A7000000/
(*2)『政府債務はどこまで将来世代の負担なのか』(2017.07.20,野口旭,ニューズウィーク日本版)
http://www.newsweekjapan.jp/noguchi/2017/07/post-12_4.php
(*3)『■[経済]岩田規久男『経済学的思考のすすめ』“将来の世代の負担が生まれるのは日本銀行のせいだ”』
(2011.03.08,田中秀臣)
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/touch/20110308%23p2
(*4)『デフレ脱却こそが国債累積問題の解決策である』
(2012.05.01,浅田統一郎,読売オンライン)
http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/opinion/20120501.html
(*5)【本】『99%の日本人がわかっていない 国債の真実』
(2017.07.14,高橋洋一)