安倍総理の発言に期待したい。

"安倍晋三首相は23日、自身が主張する高等教育無償化の財源について教育国債でまかなう可能性を排除しない意向を示した「次の世代にツケを残すとの批判もあるが、誰でも専修学校や大学に行ける仕組みを作れば、将来収入を得て、税収が上がり、新たな富をつくっていくことにつながる。それは将来にツケを残すことにはならないとの議論もある」と述べた。


 横浜市で開かれた日本青年会議所(JC)のフォーラムで語った。首相は教育国債について「資産を次の世代に残せば、それは会社が投資するようなものだ」と説明した。教育国債は自民党の文教族議員らが提唱しており、今後の党内論議に配慮する狙いもあるとみられる[後略]"(*1)


国債を何でも「次世代のツケ」としたり、「国債発行を悪」とするような思考が正しくないことは、野口旭さん(*2)、田中秀臣さん(*3)、浅田統一郎さん(*4)らの記事をご一読いただきたい。


「次の世代にツケを残さない」という言葉の裏には、大義名分を掲げることで、善悪の話に論点(金本位心性的な誤った価値観)を持って行くことで、緊縮策(という病)を推し進める、という考えがあると考えます。


また、国債に関して日本人であれば知っておきたいことが、高橋洋一さんの近著『99%の日本人がわかっていない国債の真実』に詳しい。



(*1)『首相、教育国債「次代にツケ残さず」 無償化財源めぐり』(2017.07.23,日本経済新聞)

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK23H0B_T20C17A7000000/


(*2)『政府債務はどこまで将来世代の負担なのか』(2017.07.20,野口旭,ニューズウィーク日本版)

http://www.newsweekjapan.jp/noguchi/2017/07/post-12_4.php


(*3)『■[経済]岩田規久男『経済学的思考のすすめ』“将来の世代の負担が生まれるのは日本銀行のせいだ”』

(2011.03.08,田中秀臣)

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/touch/20110308%23p2


(*4)『デフレ脱却こそが国債累積問題の解決策である』

(2012.05.01,浅田統一郎,読売オンライン) 

http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/opinion/20120501.html


(*5)【本】『99%の日本人がわかっていない 国債の真実』

(2017.07.14,高橋洋一)

http://amzn.to/2unXOHm