(*2)平成29年第3回経済財政諮問会議
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2017/0314/agenda.html
前回、安倍総理に消費税率の再引き上げが危険であると伝えたスティグリッツは、マクロ経済政策におけるポリシーミックスにおいて別の焦点から提案(*2 スティグリッツ氏の資料 スライド15ページ)をしている点に若田部昌澄さんは注目されています(*1)。
それは、政府債務を日銀保有の政府債務を相殺する(*2 該当箇所 "Cancelling government debt owned by government (BOJ)")、という点です。
スティグリッツ氏がFacebookで、経済財政諮問会議に関する記事の内容を紹介しています。
日銀のバランスシートの危険性について言及(*3)されている点は、スティグリッツ氏が何を言いたいのか良く分かりませんが(通貨発行権がある中央銀行のバランスシートを心配する意味が不明です)。
日銀と政府のバランスシート合わせると、1,000兆円と言われる政府債務は、2017年3月時点で日銀が保有する長期国債379兆円(*4)を相殺すると債務は(政府資産約670を引かずに)約600兆円になる、と(*1)。
(*4)営業毎旬報告(平成29年3月10日現在)(2017.03.14,日本銀行)
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2017/ac170310.htm/
図表出典:(*4)
若田部昌澄さんは、スティグリッツ氏がマクロ経済政策について話したほとんどのことには同意できるが、産業政策を好意的に評価する点は同意できない、と。
産業政策が過去の日本において、機能しなかったことは広範かつ学術的なコンセンサスがある、と指摘されます(*1)。
経済学者は、公共インフラへの基礎的な研究開発、教育、投資に対する支持を否定しないが、しかし、産業政策と混同すべきではない、と(*1)。
最後に若田部昌澄さんのご著書(英語)のご紹介です。
(*5)Japan's Great Stagnation and Abenomics: Lessons for the World (2015,Masazumi Wakatabe)
【オマケ】
日本の財政については、カレー職人としても名高いアフロさんという大学生の方が資料にまとめて下さっています。
「忙しい人のための財政再建を問う」
https://togetter.com/li/1091797
ノーカット版
「財政再建を問う-財政赤字よりも大切なこと」
https://togetter.com/li/1090233
処女作
「財政再建は終わりました」財政に関する考えのまとめ
https://togetter.com/li/997209
質問者2もご近所のマダム向けに資料作成しました
#本当の財政危機の話をしよう
https://togetter.com/li/1008557
「一般の人が分かるということは、政治家にも分かるということだ(笑)」と、若田部さんの著書 #本当の経済の話をしよう http://amzn.to/2n7hOw0 にありました。
(誰かさんの まとめタイトルが、ご著書のタイトルと似ている気がするのは春のセイでしょうか 笑)
大学生や私のような超穏健派一般人が日本の財政について資料を作れる、ということは!
そういうことです。
頑張りましょう٩( 'ω' )و
フレンズ〜♪٩( 'ω' )و
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