(日本の大手経済紙が主催するSNSグループへの投稿からの転載です)

経済学部生レベルと思われる以下の国債問題を考慮する際に大事な二点
1)総額と純額を区別する
2)統合政府で考える

を経済学者の方やエコノミスト、経済の「専門紙」の記者さんがご存知ない訳はない、と思います。
知っていて、報じないのは悪質ですが、知らないで記事を書いたり発言しているなら勉強不足ですね。

以下の書籍「はしがき」より

"「マクロ経済学を学ぶ目的の1つは、ジャーナリストや評論家や政治家にだまされないようにするためである」"

第9章 日本経済とマクロ経済学

"(4)経済変数の総額( gross value )と純額( net value )を区別する。特に,国債の問題を考察するときに,この区別は重要である。

(5)通常日本政府が公表する経済統計では,中央銀行である日本銀行(日銀)は,政府部門からは除外されており,民間銀行と同じ「金融機関」に含められているが,特に国債の問題を考察する場合,中央銀行を政府部門の一員とみなした統合政府(consolidated government)勘定の観点から考察することが重要である" (220ページ)

≪【本】マクロ経済学基礎講義 <第3版>≫
(著:浅田 統一郎,2016.06.01)