fileNo.1749【リチャード・ジュエル】 | よっちゃんの“のんべぇなヤロー”

fileNo.1749【リチャード・ジュエル】

観た日:2020年1月31日

観た場所:ヒューマントラストシネマ渋谷

 

 

期待度:★★★★

満足度:★★★★

お薦度:★★★★

 

1996年のアトランタ五輪で大会期間中に起きた爆弾テロをめぐる実話を映画化したサスペンス・ドラマ。

 

警備員として多くの命を救ったヒーローから一転、容疑者とされた男“リチャード・ジュエル”の過酷な運命を、捜査機関とマスメディアの暴走によって冤罪が生み出されていく恐怖と、それに対抗するジュエルと旧知の弁護士との戦いを軸に描く。

 

主演は【アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル】(バックナンバー1608参照)のポール・ウォルター・ハウザー、共演にサム・ロックウェル、キャシー・ベイツ、オリヴィア・ワイルド、ジョン・ハム。監督は【グラン・トリノ】【アメリカン・スナイパー】【運び屋】(バックナンバー767・1239・1687参照)他数々の作品の監督を手掛けている巨匠クリント・イーストウッド。

 

さすがは巨匠!というような作品です。

 

英雄であるはずの人間が、ほんのささいなきっかけからFBIに爆弾テロの犯人としての嫌疑をかけられ、それがマスコミのリークによって大衆に曝され、あれよあれよという間に犯人にされてしまうという展開が、リアルに描かれてます。特にFBIの“何が何でもこいつが犯人”的な捜査方法が恐ろしかったなー。

 

ただ、実際そうだったんだろうけど、犯人として逮捕され法廷で争うとか、マスコミとの全面対決とか、そういう派手さは無いので「結局、なんとなく嫌疑が晴れちゃったな~」って感じがしました。対FBI、マスコミ、世間という構図が、個人的にはもうちょっと欲しかったかなー。

 

あと、実際の映像(写真でもいいけど)を、エンドロールの時にでも流してくれればもっとよかったかなー。

 

サム・ロックウェルが弁護士っぽくない弁護士役で、あと、おかーさん役のキャシー・ベイツさんがいい味出してたデス。