本日からWEB読書会いたします。「孫子」です。よろしければコメントお願いいたします。

新訂岩波文庫「孫子」金谷治訳注

孫子曰、兵者國之大事、死生之地、存亡之道、不可不察也、故經之以五事、校之以計、而索其情

ではじまる「計篇一」

ここでは、戦争が国家の大事であることを強調している。中国の戦国時代に書かれたものであると言われている「孫子」ですので、まさに戦争に勝つかまけるかが国の存亡にかかわるということが指導者の肌で感じていたことでしょう。ある意味あたり前だったんでしょうが、なぜ、これを最初に強調して書かねばならなかったかということも考える必要があると考えます。つまり、当時戦争が国家、国民の死生に関わる大事だとは意識されていたけど、それを深く掘り下げて研究するような指導者はそれほど多くなかったのではないかと考えます。そこで、「孫子」が書かれて意識のある指導者層で読まれていたのでしょうか。三国志の劉備は全く読んでなかったと言われてますね。

5つの事と7つの目算をしっかり行えば、戦わなくて、その勝敗がすでにわかると言ってます。これをつきつめれば、実際に戦争を行わなくても優秀な将軍の間での戦争は勝敗が戦う前に決しているので、戦う必要はないことになりますが、現実はそうではありませんね。

5つの事とは、1 道 2 天 3 地 4 将 5 法

7つの木さんとは 「いずれが人心を得ているか」「敵の将軍と味方の将軍のどちらが優秀か」「自然界の状況(土地、風等)はどちらに有利か」「法令はどちらが厳守されているか」「軍隊はどちらが強いか」「士卒はどちらがよく訓練されているか」「賞罰はどちらが公明に行われているか」

この中で、私が気になるともうしますか、非常に共感できるのは「道」です。「道」とは人民たちを上の人と同心にならせることです。政治のことです。ここの政治はより知識、能力がある上の人の心(思想 政策)に人民の心を同じにすることだと言ってます。逆にいえば、民の心(いわゆる最近の言葉でいうところの「民意」)に従って上の人が政事を行うのではないということです。私もこれが本来の政事だと考えます。昨今の「民意」が絶対正しいような風潮は気をつけねばならないと考えます。民意が絶対的にただしければ、これだけネット環境が整備された状況であれば、政治家、国会議員は不要です。すべての事柄をネット上の投票で決定してしまえば済むことです。本来は「選良」である選ばれた人々が国民の意思をよりよい方向にリードすべきことが正しいと考えます。「孫子」もそうだといっているので、非常に心強く思いました。

何れにしても、実際には戦争は行われてます。これは将の能力が低いのか、高くても5つのことがら、7つの目算がみきれなかったのか。それとも勝敗はわかっていても政治的な思惑から戦争を行う必要があったのか。

本日はここまで