グジェールの作り方 | 王様の料理人。料理人の王様。

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尊敬するアントナン・カレームについてのレシピや、古典料理、地方料理、調理科学や作り方のコツ。モダンキュイジーヌのレシピ、画像、作り方。フランス料理、スペイン料理についての歴史。

<材料>

バター80g
小麦粉80g
全卵3個
水200ml
あら塩1つまみ
グリュイエールチーズ 40g


1・前もってオーブンを200度にしておく。

2・オーブンプレートにっバターを塗って小麦粉を振り、プレートを手早く動かして小麦粉をバターの上へまんべんなくいきわたらせる。余分な粉は落とす。

3・鍋にあら塩、水、バターを入れて強火で熱する

4・3が沸騰したら鍋を火から外し、小麦粉を一気に加える。木べらで勢いよくかき混ぜて生地を均一にし、鍋肌にくっつかないようにする
 熱湯によってバターが溶けます。続いてここに小麦粉をいれると、小麦粉のデンプン粒が膨張します。これは水がデンプン粒の中に入り込み、分子の並びを乱して一部を溶かしてしまうからです。水の分量が少ないので、溶液いはデンプンの一部が溶けていても、その中で膨張したデンプン粒は溶解が進まず、生地となるのです。

5・鍋をごく弱火にかけ、1分ほど生地を混ぜて水分を飛ばす。
この作業は必要不可欠ではないが、デンプン粒にしみ込んだ水分の一部を取り除いておけば、生地が少し乾燥し、この後の工程でたまごをより多
く混ぜ込むことができます。というのも、卵の約50%は水分で構成されているからです。

6・鍋を火からおろし、生地に卵を3個落とし、おろしチーズ30ぐぉ加え、スプーンで混ぜる。混ぜ方は、生地を下からすくいあげては落とすようにして、ブツブツした気泡が見える位に空気をとりこむ。生地が濃いマヨネーズぐらいの濃度になるまで行う。

7・小さなスプーンで生地をすくい、オーブンプレートに直径3cmほどの塊になるように、間隔をあけながら置いていく。
 加熱すると生地は膨張するので、生地と生地との間隔を詰めすぎないようにしてください。
 間隔が狭すぎると、グジェールがくっついて焼きあがってしまいます。

8・おろしチーズの残り10gを7の生地のうえにふりかける。

9・190度に熱しておいたオーブンで、シュー生地がきれいな黄金色になるまでやく20分間焼く。加熱中はオーブンの扉を開けない。あけるとシュー生地がしぼむか、乾いてカチカチになる
加熱は2段階に分けて行うことをおすすめします。最初の過熱はほどほどに高温のオーブンで行い、生地を膨らませます。この1段階目の過熱の終了時に、生地の温度は水の沸点である100度以上になってなければなりません。グジェールが膨らむのは、生地に含まれている水分が蒸発するためです。言いかえれば、水は液状の時よりも蒸気になったときのほうが体積が増えるので、グジェールがふくらむのです。
 2段階目の過熱は、グジェールが膨らんだあと、オーブンの温度を250度にあげて数分間行います。これによって水分が生地の表面で完全に蒸発し、カリッとした皮が形成されます。

10・ヘラやナイフでグジェールをオーブンプレートからはずし、皿に乗せてすぐにテーブルに運ぶ。冷めたものより熱々のほうがおいしい。