公園につき

海斗を探した


「雨宮!!こっち」


あーあいつの声だ

「たくーなんだよ呼び出しやがって海猿」

と振り返った


海斗?


私はビックりした

私が選んだ服
それを着ていたのは
髪をきった海斗だった

全体的にさっぱりしていた
眉毛もげじげじではなく
そろっている

「どーよこれ!俺かっこいい!?」


身長は前のまんま
だが私から見ても
かなり印象が変わっていた

「かっ…何いってんだよ!まー人間にはなれたな葵!笑」

「雨宮のおかげでここまで変われたからさ。一番最初に見せたかった
。ありがとうな」


「別に!私はただ服選んだだけだし。」

「お前が俺にお洒落の楽しさ教えてくれたから。俺もっとかっこよくなる」

「まずは身長伸ばせばーか」

「うっせー!!」

私は小さい子供みたいに笑った

そして
公園の遊具で遊んで帰った


この頃まだ
君の気持ちにも
自分の気持ちにも
気づかなかったんだ

最優先はいつも君だったはずなのに


私を呼び止めた声

そこにいたのは
紛れもなく
高城くんだった

「一人なの?」

「うん。高城くん部活は?」

「今日早く終わったんだ。雨宮さんこそ今日遅いね」

「晴菜と話しててさ。」

「そうなんだ。てか初めてだね一緒帰ったの。」

私の心臓はすでに
はち切れそうだった

だって愛しの彼が私と
一緒に帰ってくれるのだ
こんなに嬉しいことはない

そんなとき


ブーブー

携帯がなった

送り主は

海斗からだった


To葵

公園集合



まじかー
こんな時に


「雨宮さん誰から?」

「あっお母さんからで買い物頼まれちゃった。ごめん高城くん私行くね」

「あっ…うん」



愛しの彼を置いて
私は何やってんだろ

たぶん緊張にたいきれず
どこか逃げ道を探してたんだ
となにかと理由をつけながら
公園に向かった




授業が始まったが
私は専門学校にいくことが
決まっていたので上の空

もっともっと
高城くんと話したい

あーってなっていると
携帯が震えた

誰からだ?

To葵

この髪型どっちがいいかな?


メールは海斗からだった

写メで雑誌を撮影した画像が二枚


別にどっちでもいい

でも大事な友達

私は
ひとつ選び
返信をした


放課後になり
教室で朝の晴菜の話を聞き直すことにした


晴菜と晴菜の彼氏は中学から
付き合っているらしく
別々の高校になってからも
うまくやっていた
しかし最近彼が晴菜と同じ大学ではなく違う大学を受験するというのだ

それが原因でいざこざがたえなくなったらしい


「そもそもなんでまた違う大学なんかに…


「私にもわからないんだよね。なんか怖くてきけないや」

「でも聞かなきゃ」

「だよね♪
天気に相談してよかった。私聞いてみるよ」

「うん。健闘を祈る」

「ありがとう」


私と晴菜は学校で別れた


帰り道一人出歩いていると

「雨宮さん!!」










私は振り返った

そこにいたのは愛しの彼

「おはよう高城くん」

高城(たかしろ)光輝(こうき)

愛しの彼の名前
彼は隣のクラス
私が見つめられるのは
選択授業で教室が一緒に
なるときだけ

初めて彼から話かけてきた

「雨宮さん朝から元気だね♪」

「そんなことないよ~」

「あはは昨日はごめんね。寝落ちしてさ。今日メール返すから。」

「全然大丈夫だよ♪待ってるね!!」

「ありがとう!じゃあ後でね。」


彼は自分のクラスに入って行った

高城くんはクラスのイケてる
グループにいるがどちらかというと物静かだしあまり目立ってかっこいいとは言えないが
今の私には
とても素敵な王子様なのだ


自分の教室に入り
席についてカバンを開こうとしたら


「てんきー♪おはよう~見たよ!!」

親友の晴菜(はるな)だ

晴菜はとても明るく
私とは真逆
可愛い女の子だ

「見てた?笑
メール続いてるんだ!!」

「よかったね♪いい感じでいいな~私なんて彼とうまくいってなくてブルー」

「あのイケメン彼氏と?」

「うん…やっぱ他校はダメなんかなー」



「なになに?なんの話?」

この声は…


「またお前か葵」

海斗だった

「今晴菜とはなしてんだから向こういけや!!」

「みずくさいこと言うなよ~
晴菜俺にも相談しろよ!!」

「葵くんありがとう!でも大丈夫だから」

「ならいいけどさ~雨宮にいじめられたらいつでも言えよ」

「うっせー海猿早よいけや」

「はいはい」

海斗は晴菜のことだけは
下の名前で呼ぶ

海斗と晴菜は三年間ずっと同じクラスなのだ
海斗と私
食事をしてすぐに帰った。


家に帰って今日のことを
思い返す暇もなく
私は気になる彼にメールする

地味でダメな私だか
友達は女友達はたくさんいる

女友達とは戦友である
好きな人がいると言えば
みんな喜んで協力してくれる

その結果ついに
メアドをゲットしたのだ
女の子とはすごい
どんどん愛しの彼を美化していく

彼からのメールは不定期ではあったがちょくちょく続いて行った










いつものように門をくぐる

「雨宮!!おはよう♪」

「おはよう」
朝一発目はいつもこいつ


「雨宮昨日はサンキューな」

「あはは。いいよ!!
ご飯ごちになったし」

「俺頑張ってみるよ」

「なにが?」

「うーん…
あっ服装とかだよ!あと髪とかさ」

「ほー!!お前もついに人間なるのを
決意したのか」

「うっせー!!いいか!!
俺はかっこよくなってやる」

「へ~せいぜい頑張ってください♪おチビちゃん♪」

「お前本当可愛くないよな!お前と5㎝しか変わらないし。」

「あはは♪私は175㎝からしか男とみとめない」


そんなコントみたいなことを教室のドアまで続けていると


「おはよう♪雨宮さん」



海斗と出会ったのは
実は高3になってからで

たまたま席が近くて
話が合って
学校で話すくらい

お互いに女の子グループ
男の子グループに所属してて

つまり海斗とはただの友達

男の子苦手な私も
海斗なら自然に仲良くなれた






海斗と初めての買い物

なんか不思議な感じがする

私服で会うのも初めて

「雨宮!!」


こっちに手を振りながら
私に近づいてくる男の子



葵海斗

(;´д`)
期待を裏切らない


服はすべてぶかぶか
ズボンには何個ポッケついてんだ
よくわからないTシャツに
白のパーカーしかも
中途半端にしめてる
靴はコンバースのスニーカー
バックをなんだそのバックは
髪型はまた
寝癖かワックスか…

これと歩くのか(;_q)

「葵さん!君はほんとに期待を裏切らない」

「いい意味?笑」

「いきますよ!葵さん」

「はーい」

私達はいろんなところを見た

「服って高いんだね…」

「ここは高いお店たがらだよ。ここで見て同じような物を安いとこで買うんだ。」

「そうか。やっぱり雨宮と来て正解だわ」

そして上から下まで
一通り購入して
ご飯にいくことに

いつもの会話

面白いし
笑顔になれる

でも海斗に
ドキドキすることなかった

タイプじゃないし

「今日は雨宮に付き合ってもらったから俺が払うよ」

「まじてー!葵神様だ」

「崇めろー」

海斗は財布を取り出す

お前その財布

バリバリって
マジックテープだし
ブランドでもないしチェーン繋がってるし


あーーーヽ(・∀・)ノ
私は絶対こいつとは付き合いません







雨宮(あまみや)天気(てんき)
高校3年生
進路も決まって
学校生活も充実してた

なんも悩みなんてなかった

あえて悩みを探すなら
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「俺じゃ不満か?笑」

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「即答だー」

こいつは何かと私に絡んでく
お世辞でもかっこいいとは言えない

髪は寝癖?なのかワックスなんか
わからない
眉毛ぼうぼう
身長低いし
制服もなんかぶかぶか

私も地味だから
やつも相当地味だ

「お前もあいつ好きだよなー」

海斗にはなんでも話せる
私と似てるというか
親しみがもてた

「海斗ってさー
好きな人とかいないの?」

「俺地味だから無理だわ」

「確かに(・д・)笑」

「うるせー」

「じゃあさ私が変えようか?」

「なにが?」

「服装とかさ、髪型とかアドバイスしようか?」

「まじか!!助かるわ」

私と海斗はこの日から
一緒に買い物にいくようになった





あの時
もし

私が我慢できれば
君は私の隣で
笑っててくれたんかな

私が君をかえたように

君で私も変わったんだ

君は違うとこで
今笑ってるから

私も違うとこで笑ってる

なんとか
この状況を
どうにかできないものか…