私は光輝と付き合ってから
海斗を見ないようにした

「天ちゃん迎えに来たよ♪」

光輝が私を迎えに来た

「うん♪」

「いいな♪毎日彼氏のお迎え!」

晴菜が私を冷やかした
光輝のお陰で私も落ち込むことが少なくなった

「晴菜ちゃんも一緒に帰る?」

光輝が晴菜を誘った

「嬉しいけど私も今日お迎えなんだ♪」

晴菜は最近Y大学のあの先輩と頻繁に遊んでいるようだ

「そうなんだ♪じゃあ天ちゃん行こ♪」

「バイバイ晴菜♪」



晴菜をクラスに残し私は
光輝と廊下を歩いた


向こう側から見馴れたやつ

海斗…

「おっ雨宮!高城!!」

光輝は私をチラッと見て
笑った


「よっ葵!今日は周に女子いないのか?」

「みんな置いてきたわ♪よかったな雨宮♪夢かなったじゃん」

叶ってない
本当は違う
私は言い返せない

「葵はどうなんだよ最近!」

「俺はボチボチだー」

「そっか♪じゃあ俺たちいくな」

そう言って光輝は私をひっぱり
海斗の前から救い出してくれた



「ゆっくりでいいからあいつのこと忘れよ」


私はうなずく


ごめん
光輝

心の中で何回も謝った


もう少しで卒業式
海斗と離れれば
忘れられると思うから…




その日の夜

光輝からもらった
カップケーキを見つめていた

今日の思いでがよみがえる

これでいいんだよね

海斗
私は頑張って君を忘れるよ










朝がきた
朝ごはんにカップケーキを食べ
家を出た

「天ちゃんおはよ♪」
今日もさわやかな
私の彼がそこにいた
「光輝?なんでいるの?」

「誰よりも先に見たくて♪友達から天ちゃんの家聞いて迎えにきたの」

「そうなんだ。」

「天ちゃん行くよ♪」

私の手をつかみ
光輝は私を優しくひっぱる

「光輝恥ずかしいよ…」

「見せつけてやんの♪」

光輝はニヤニヤしている


学校の門をくぐっても
光輝は私の手を話さない

「よっ光輝!ってその子隣のクラスの子じゃん」

校庭で光輝の
部活仲間に呼び止められた

「あー俺の彼女」

嬉しい
愛しの彼の彼女
昔の私なら天にも
昇る思いだったはず

「へ~そうなんだ。クラスで待ってるからな」

「おう」

「光輝いいの一緒にいかなくて」

「今天ちゃんといるんだからいいの!」

光輝はクラスまで私を送るまで手を離さなかった

「じゃあメールしてね天気」

「うん♪光輝もね」

ドアの前で別れた

みんな私を一気に見る

そうだよね…
私なんかが男と歩いてたら目立つよね…


席についた瞬間
クラスの女子から
質問攻め
「雨宮さんの彼氏!?」
「いつ付き合ったの!?」
「かっこいいじゃん!!」

私は照れ臭くて苦笑いをしていた

チラッと海斗たちのたまり場を
見たが

海斗はグループで話していた

君は私に興味ないもんね

私は少し悲しくなった


「雨宮さん?」


「時間かかるかもよ?」

突然の雨

「雨宮さん…ずっと待ってるよ」

雨なのか涙なのか

二人ともびしょびしょ


「雨宮さん。俺にも雨宮さんが必要なんだ」


「私可愛くないし、地味だし」

「俺は気にしない。見た目なんてすぐ変えられること雨宮さんが一番知ってるでしょ」


そうだ
海斗は私が変えてしまった

「でも性格はすぐには変えられないから」

雨は私達を染めて行く

「わかった。高城くん私を変えて…高城くんをまた好きにさせてください」

私はずるい

でも今は支えがないと
立っていられないくらい
毎日が辛かった


海斗…私は君を忘れられるかな


「もちろんだよ♪」

高城くんの笑顔は
冷たい雨もはね除けてくれる

雨の中太陽がでた
2月の終わりに
高城光輝という
真夏の高気圧が到来した

海斗
君以外にもこんなきれいな
天気雨を
プレゼントしてくる人がいたよ

「よろしくね♪高城くん」

「光輝でいいよ♪俺も天気って呼ぶから♪」

「わかった♪」

「行こ♪天気」

私達は前と後ろに歩く関係から
隣に歩く関係に変わった



今日は高城くんとデート

服に化粧
すべてがんばった
でも頭の中はいつも海斗でいっぱいだった


「雨宮さん!!」

高城くんはオシャレさん
さわやか

「高城くんおはよう」

「じゃあ行こか」

高城くんは歩き出した

海の近くの水族館
周りはカップルだらけ

「うわ~すご~い」

色とりどりの魚
でかい水槽
中はとても凄かった

「雨宮さんイルカショー見に行こ」

「うん!」

ここのイルカショーはとてもすごいと評判だった


「俺ちょっと行ってくるから先席座ってて」

高城くんはそういうと私を置いて
どこかに行ってしまった

私は席に座り
イルカの水槽を見つめていた

周りのカップルは
寄り添い楽しくおしゃべりしている


海斗ならバカっぽい話しで
盛り上げてくれるのにな


「お待たせ雨宮さん♪これ俺からのプレゼント♪」

高城くんの手にはイルカの砂糖菓子が乗ったカップケーキ

「可愛い♪ありがとう」

高城くんは私を見て満足そうだった

「最近雨宮さん元気ないからさ♪少しでも気晴らしになればと思ったんだ」

「そんなことないよ♪私はいつも元気…」

高城くんは見ててくれたんだ
そう思うと高城くんに頼ってみようと思ってしまった

「元気…でもなかったよね。実は好きな人に好きな人がいて」

「葵が晴菜ちゃんのことが好きなんでしょ」

高城くんは知っていた
私が海斗のこと好きなことも
海斗が晴菜を好きなことも

「…」

イルカショーが始まった

カップケーキをもったまま
私は動けなくなった

「知ってたよ。少なくとも葵のこと好きだったのは。晴菜ちゃんのことを葵が好きっていうのは推測だったけど図星みたいだね。雨宮さん…俺はそれでもいい。俺の好きな人は雨宮さん。それは変わらないから」

高城くん
私のこと好き?
心臓が驚くほど早く動いている

「高城くん今なんて…」

「俺は雨宮さんのこと好き。君があいつを好きだとしても俺は君が好き。」

「あ…りがと」

「返事いつでもいいから♪」

「うん」

イルカショーは私達を置いて
大盛り上がりで終わった

水族館を一通り見て


外にでて歩き出した

高城くんが先を歩き
私が後ろ歩く


「高城くんは私のどこが好きになったの?」


「雨宮さんの笑顔♪すっごい輝いてる。俺を見ていつも笑顔だったんだ♪でも葵が変わってから雨宮さんは俺を見なくなった。いつも葵を目で追って笑わなくなった…」

高城くんも私のこと好きだったんだ

あの時海斗を変えていなきゃ
素直によろこべたのに

「でも雨宮さんは葵と話すときはすごい笑顔で…俺じゃ雨宮さんを笑顔にできないって思っちゃって。あきらめようとしたけどやっぱり好きで…俺じゃ笑顔にできないけど雨宮さんのそばにずっといてあげられる。」

頭の中がぐしゃぐしゃになった
どうして
高城くんは私のこと思ってくれるんだろう

「同情とかじゃなく俺は雨宮さんが好きだから守ってあげたい」

高城くん
もう大丈夫だから
十分伝わったから

「ずっとずっとそばにいたい。雨宮さんと…今度は雨宮さんと二人で一緒に笑いたい…」

ぎゅう…

私は高城くんに抱きついていた。
海斗の気持ちをした日から
私は海斗を避けるようになった
これ以上好きになってはいけない

自分でボーダーラインをひいた

といっても
海斗と私はもはや住む場所が違う


「天気♪
天気を呼んでる人がいるよ」


クラスの友達が私を呼びにきた


私はだるそうに立ち廊下にでた

「雨宮さんちょっといい?」

高城くんだ

今じゃ全然ときめかない

あんなに好きだったのに…

「いいよ♪どうしたの?」

「明日休みじゃん♪俺と遊んでくれない?」


考えた…
また高城くんに夢中になれば
海斗のこと忘れられるかもしれない


「全然大丈夫♪遊ぼ♪」

「ありがとう!楽しみにしてるね」


高城くんは嬉しそうに
自分のクラスに帰っていった

「明日デート?笑」

席に戻ると晴菜がいた

「そうだよ♪」

晴菜の前では
普通に振る舞わなくてはいけない

「私もデートなんだ♪」

晴菜も嬉しそうに言った

「そうなんだ♪誰と?」

「一個上の人♪Y大学に通ってるからいろいろ話聞こうかなて」


海斗じゃないんか

私は少しほっとしてしまった


「前にも言っただろ。俺ダサいし地味だからだよ」

「前はね。今はその…」

「わかったよ。俺好きなやついるんだ。だからそいつが振り向いてくれるの待ってる。」


目の前が真っ白になった

だから誰とも
付き合わなかったんだ

誰なんだろ

「誰なん?」

「お前もよく知ってるやつだよ」



よく知ってる!?













晴菜…?





「もしかして晴菜?」

「なんだ。やっぱり知ってるじゃん。でもあいつまだ彼氏のひきずってる。」

「いつから?」


「高校はいってすぐ。ダサい俺にも話しかけてくれた。やさしくしてくれた。でも晴菜には彼氏がいて…
だから俺は晴菜が幸せでいれるようそばで見守ることにした。友達として」

海斗泣いてる?

それぐらい好きなの?

私だって泣きたいよ
一番近くにいたと思ってたのに
三年前から君の隣には晴菜がいた

「泣くなよ海猿!きっと思いは届くよ」

「ありがとう雨宮。お前にはなんでも話せる!!親友だお前は」

泣きたい

私は君の親友

「俺頑張ってみるよ!あっ今度晴菜とデートなんだ。また服選んでくれよ!!」

「わかった。」

「おう。じゃあ学校でな」

海斗はそう言って
公園から去っていった

私は泣いた

私が彼を変えてしまった

そこに立っていたのは
紛れもない海斗


「なんであんたがここにいんの?」


「あー用事の帰りかな。お前それ捨てんの?」

「まーね。あんたには関係ないよ」

「関係ないかー友達だろ」

たしかに友達だ
でもそれは君が変わる前

今は好きな人

「とりあえずこれ必要ないなら俺がもらう」

私の手から箱を取り上げた

「なにすんだー返せ」

「捨てるなら俺か食べる」

勢いよく包みを開く

海斗は私のチョコを食べた

「お前これ笑いとりたいの?」

中にバナナクリームをいれた

私は海斗を海猿と呼ぶから

気づいてくれるかな

「俺にぴったりのチョコ作ってどうするんだよ!!高城にあげるならもっと可愛いの作れや」

君のためなんだ
君にはとどかない

切ない

でもチョコ渡せたから
私は満足

「これでお前のチョコ無駄にならなかった感謝しろよ」

「頼んでないから。葵さー」

「なんだ?」

「なんで誰とも付き合わないの?」


さてさて
天気雨読んでいただき
ありがとうございます

初めて小説を書いているわけですが
やはりなれなくてついつい
ミスしてしまうことがあります

気づき次第ちょくちょく直しているので多目に見てやってください


******
さて内容なのですが
物語的には事実をもとにしていますがフィクションでございます。

しかし登場人物のモデルになった人物はたしかに存在します。

主人公である

雨宮 天気

性格なんか私そっくりです
しかし天気は私なんかより
だいぶ強い

物語の中で親友のために立ち向かう

天気かっこよすぎる

私だったら海斗にお願いしちゃいますね(笑)

作者はかなりのびびりです。

高校時代なんて男の子といいあいすることなんてまずない

あっ…
まぁこんな話はいいとして

続きを書くとしましょう。





one 虹

2月に入り
女の子最大のイベント

バレンタインだ

「晴菜は誰かにあげるの?」

「パパとか友達かな」

「私と一緒だ!」

「高城くんには?」

「うん…」

この時私は高城くんより
海斗が気になりだしていた

でもそんなことは言えない

「おっはー!」

古!!
でた海猿

「ふる…」

ドタバタドタバタ

「海斗これー!!」

海斗軍団

私の突っ込みより速い

「サンキュー!俺モテモテ」

海斗は嬉しそうだ

「私も渡してこよーと」

「晴菜も?」

「うん!1年の時からあげてるからさ」

晴菜は私をおいて
海斗のもとに

「おっ晴菜ありがとう」

「うん♪」

私も渡さなきゃ…

晴菜はチョコを渡し私のもとへ
帰ってきた

「高城くんに渡しに行く?」

「あっあとで自分で渡すよ」

「そーお?わかった♪」

晴菜みたいに
自然に渡せばよかった

海斗のチョコをカバンの
奥にしまった

私は女友達に友チョコを配り
一日が終わった


帰り道

あの公園

海斗が私にくれたプレゼント

あのでかい虹を見た公園

私の足はゆっくりと
公園に向かった


どんどん暗くなってく公園

私以外誰もいない

海斗が私には
とても
大きな存在になっていたんだ

どうしてこうなっちゃったんだろ

私はチョコを公園の
ゴミ箱にすてようとした


「お前さー高城に渡さなかったの?」


海斗…




毎日同じことの繰り返し

勉強会が過去に思えて来る

「晴菜大学合格おめでとう!」

「ありがとう天気♪海斗も受かったみたいだよ」

「うん…言われてないけど朝からあんなんなら分かりやすいよね…」


クラスの黒板の前

海斗たちのグループのたまりば

「海斗ちょーすごいじゃん大学とか神だわ」

「あはは!!だろ?俺すごいだろ」



あのバカ
私のおかげだろうが…


「海斗約束!勉強終わったらデートでしょ」

「あー約束してたな!!行こ!!てかみんなで遊ぼ」

海斗のグループがばか騒ぎしてるのを見ている


もう昔の海斗はいない
私は海斗を忘れることにした

私の心の奥にはぽっかり穴が空いた

この時私は気づいてなかったけど
私は海斗のことが好きだったのかもしれない
だから見てられないのだ

でも認めたくない
海斗は私の親友だったから

そしてこのころから
海斗と女の話がいろんなところで噂になっていたのは…
でも海斗は誰とも付き合わなかった

その理由はまだ
誰も知らないのだ