萎縮!!ウォーク・グルメ・トーク、内容盛りだくさんの「巨石ツアー」に参加してみた | 信濃路てんこ盛り

信濃路てんこ盛り

「ウー」が綴る信濃路の魅力発信ブログ

太古の昔から大地に根ざし、暴風雪にも耐え鎮座してきた巨石。

 


そんな巨石がどんなふうに誕生し、今ある形になったのか?謎だらけの巨石が発する「声なき声」を聴きに行ってきました。

 

 

******************************

 

 

知人の娘さんが企画したというこのツアー、何だかミステリアスで面白そうだったので参加してみる事にしました。

 

その名もずばり『巨石ハンターと行く、信州真田巨石ツアー&トークライブ「石の聲(こえ)を聴け」』。

 

さて、ツアー当日の4月13日10時「JA信州うえだ真田支所傍陽店」前に集合したのは、小学生2名を含め総勢12名。

 

企画者から本日のスケジュール説明と巨石ハンターの紹介があり、各参加者の自己紹介後、まずはウォークのスタートです。

 

数台の車に分乗し向かったのが、JAから程近い「千古の滝」。

 

岩の中央が水流ですり減って出来た滝は2本に見えますが、もう1本滝の跡あって昔は「千古三筋の滝」と呼ばれていたとか。

 

落差はさほど大きくありませんが、ここは真田十勇士のひとり「霧隠才蔵」修行の地と伝えられています。

 

 

この滝のすぐ上流にある巨石も、水流による長年の侵食で丸く削られていました。水流の力、恐るべし。

 

 

次に「山家神社」へと移動。この神社には巨石はなく、何故参拝する事になったのか不明ですが、スケジュール調整の為?

 

 

この地で目に留まったのが、「山家神社」すぐそばにある「真田神社」社殿前に置かれていた碁盤です。

 

硬貨が碁石代わりに使われており、五円玉や十円玉のみならず百円玉も!これって、お賽銭?

 

境内にそのまま放置?され、賽銭箱よりも簡単に盗まれてしまいそう…不用心というか、おおらかな神社ですね。

 

 

神社参拝後は「巨石ツアー」ウォークの主役へと向かいましたが、その前に「甲石(かぶといし)」へと立ち寄り。

 

この石は「真田七つ石」のひとつで「小別当の沢」から流れてきた模様。周囲13.5m・高さ2mもあります。

 

 

そして11時半、「角間渓谷」へとやってきました。

 

この地にある「角間温泉岩屋館」は以前から注目していますが、未だ入湯していません。尚、現在は日帰り入浴不可との事。

 

それにしてもこの辺り、見渡す限り本当に巨石ばっかり!

 

 

車を駐めて、ここから「岩屋観音堂」を目指します。目の前には急勾配の長~い階段が!

 

 

その数225段もある石段を息も絶え絶えに上りきり、突き当りを左に折れると「岩屋観音堂」です。

 

観音堂内部には小さな仏壇があり、観音像が安置されています。

 

 

ここまでは普通の巨石巡りでしたが、高所恐怖症気味の私にとっては、ここからが恐怖感満載のツアーとなりました。

 

とにかく自分の命を守る為、恐怖感をお伝えする写真を撮る余裕もなく、心身ともに委縮した状態で次なる目的地へと急ぎます。

 

まずは進行方向左手にある巨石を廻り込むように、幅40cm?しかない道を慎重に進みます。右手は…奈落の底!

 

落下防止柵どころか、ロープ1本すらありません。難所を通過し、ホッと出来る場所でようやく1枚(下の写真)。

 

 

そして「猿飛岩」に到着。こちらも真田十勇士のひとり「猿飛佐助」が修行したと言われる場所です。

 

参加者の多くがこの岩の左手側に廻ったので、私も行ってみましたが、そこは枯れ葉に覆われた急傾斜地。

 

物凄く滑りそう!万一滑ると「猿飛岩」とその手前に一部写っている岩(下の写真右下)との隙間から落ちてしまう…

 

落ちたら、やはり奈落の底。多分助からない。それなのに、ここも命綱や鎖も全くなし。

 

今まで事故はなかったのだろうか?自己責任とは言え、観光地なんだから行政等がもっと安全対策を講じてもいいのでは?

 

 

右側の狭い「見晴台」からは遠くに「鬼ヶ城」が見えましたが…

 

ここも断崖絶壁。とてもその直下を撮影する気力はなく、恐怖に足がすくむだけ。

 

 

山に入り、巨石達の「声なき声」を聴こうとツアーに参加しましたが、自分の悲鳴を聴く羽目になりました(泣)

 

今回のツアーはスリル体験型ではなく、あくまでも普通の巨石巡りでしたが「角間渓谷」の恐怖感が一番印象に残っています。

 

何とか無事に巨石見学を終え、JA駐車場へと戻り、後半戦の舞台となる「さんかくのいえ」へ。

 

その途中、真田十勇士が描かれたマンホール蓋を発見!さすが真田氏ゆかりの地。

 

 

「さんかくのいえ」は、古民家を活用した交流拠点として、さまざまなイベントが開催されているようです。

 

何だか、実家に帰ってきたみたいで、非常に落ち着きました。

 

 

ここで、お待ちかねのグルメタイムとなりました。本日のメニューは、知人手作りの「季節の椎茸ランチ」です。

 

この品数が凄い。我々が出掛けていた午前中どころか、前日から準備しなければ間に合わなかったと思われます。

 

 

美味しい昼食をゆっくり味わった後は、巨石ハンターによるトークライブが行われました。

 

遅くなりましたが、ここで巨石ハンターのご紹介を…

 

日本や世界各地を訪れ、聖なる石や巨石を撮影する傍ら「石の語りべ」として、講演活動も展開されているようです。

 

今回のトーク、最初は巨石誕生等の地質学的な話が中心かと思っていましたが…

 

何かに似ている岩・アニメに登場する石・信仰される石等、巨石をあらゆる角度からとらえた説明は、大変興味深いものでした。

 

 

こうして、昼食またはトークライブからの参加者も含め、20名程度が集まったツアーは大盛況の中、幕を閉じました。

 

当初は椎茸狩りもツアーに組み込まれていたものの、低温の影響で生育状況が思わしくなく、中止になったようです。

 

それでも収穫してきてくれた貴重な椎茸をお土産に頂きました。

 

参加者同士の交流も図れたこのツアー、実に楽しいひとときを過ごす事が出来ました。でも「角間渓谷」はやはり怖すぎた!