周回!!長野県人以外は読めない?「難読漢字の村」をぶらぶら歩く | 信濃路てんこ盛り

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麻績村。

 

長野県内にある村のひとつですが、さて、何と読むのでしょうか?

 

正解は東筑摩郡(ひがしちくまぐん)にある「おみむら」と読みます。

 

春の陽気に誘われ、こんな「難読漢字の村」をグルグルぶらぶらと廻ってきました。

 

 

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5月3日。まさにゴールデンウィーク真っ只中の麻績村行き。

 

といっても、同村では比較的有名な「聖高原」方面を目指した訳でもなく、しかもコロナ禍にあって人はまばらでした。

 

今回の主目的は、同村の「福満寺」に安置されている国指定重要文化財である仏像5軀の拝観で、5月3日が一般公開日でした。

 

実はここ、3月15日に長野市大岡へ「北アルプス連峰と福寿草」を観に行った帰り、たまたま知人が見つけたお寺です。

 

時期的に花が咲いていなかったものの、お寺の入口にある「しだれ桜」が印象的でした。

 

時は流れて4月19日。桜の開花状況の確認にやってきたのですが、ドンピシャの満開。

 

 

そして今回、三たび現地を訪問。「しだれ桜」はすっかり、葉桜となっていました。

 

 

お寺の中へと入り、国指定重要文化財である仏像が安置されている「瑠璃殿」に行くと…

 

 

コロナの影響で、わずかに開いた入口にロープが張られており、建物内部には入れず外からの拝観となりました。説明も何もなしです。

 

 

調査によると、こちらが藤原時代の木造薬師如来坐像。その大きさが東日本随一と言われています。(像高147cm 総高387.9cm)

 

この坐像の両側には同じく重文となっている2軀ずつの立像が安置されていました。

 

知人とふたりで出かけたのですが、我々以外の拝観者はひとりのみ。

 

ゴールデンウィーク中、しかも年1回?の国指定重文公開日としては、いくらコロナ禍にあっても寂しい限りでした。

 

続いて向かったのが、北山地区にあると言う「カタクリとニリンソウの群生地」です。

 

群生地は植物園等以外、その住所表示に何番地とかなく、ナビがあまり役立ちません。

 

目的地住所を検索してみると…

 

 

長野県麻績村の次は…代表地点と「お 麻」・「ひ 日」のみ。「はぁ~」という感じでした。

 

それでも群生地を目指して、北山地区の方角を見定め、細く曲がりくねった道を上がっていきます。

 

案内板もなく、聞こうにも人もいません。が、その時、農作業をしている人を発見!

 

何とかたどり着く事が出来ましたが、目的地近くになってから、ようやく案内板が…

 

 

せっかくの観光資源なのに、県道付近には案内なし…。麻績村、もったいないなぁ!

 

整備された美しいハナモモの道を進み、案内に従って右折すると、駐車場が。

 

 

車を停め、10mも歩くと何と金網の扉。鍵がかかっている?

 

少し落胆しましたが、扉に書かれた案内によると、獣害対策の為の扉で、紐で縛っているだけでした。

 

 

中へ入っていくと…何と美しい!真綿のような満開のニリンソウが咲き誇っていました。

 

 

今咲いているのは一輪目の花で、その根元には一輪目と比べて遅く咲く二輪目が蕾をつけています。

 

 

カタクリの花は時期的に遅く、殆どみられませんでしたが、ニリンソウの可憐な花に心奪われました。

 

実は後日、5月11日にも訪れました。もう花が散っているかと思いましたが、二輪目が見事に咲いておりました。

 

群生地の後は、ここから程近い、これも難読漢字の「佳好砥の滝(かこどのたき)」へも立ち寄りました。

 

 

県道12号まで下りてきて訪問したのが、「旧麻績小学校」です。レトロな校舎内部が見られると期待しておりましたが…

 

 

連休中の影響なのか、施錠されていました。

 

さらに、筑北村の「青柳宿」を経由して、同村の「大切通し」にちょっと、寄り道。

 

 

よくぞ、こんな岩山をノミを使って切り開いたものです。(道幅3.3m、長さ26m、高さ6m)

 

無数に広がる手ノミの跡

 

でも何故、迂回しなかったのでしょう?出来なかった?

 

ここから300m程度先は麻績村で、こちらには「小切通し」があります。(道幅2.7m・長さ6.4m・高さ2.4m)

 

 

こうして、ゴールデンウィーク中の一日をのんびりぶらぶらと、長閑すぎる「麻績村」を歩きました。