悲劇!!コマドリの鳴く茶臼山自然園「あてび平小鳥の森」散策中に起こった??? | 信濃路てんこ盛り

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「あてび平小鳥の森」は茶臼山の東山麓(下伊那郡売木村)に位置し、ここに広がる二次原生林は、多様な動植物を育んでいます。

 

「アテビ」とは常緑針葉樹「クロベ」の方言で、「ネズコ」とも呼ばれる木曽五木のひとつです。

 

こんな動植物の宝庫である「小鳥の森」散策中に起こった悲劇。いったい何があったのでしょうか。

 

 

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下條村を後にし、9月14日13時半、とうとうやって来ました売木村。

 

まず立ち寄ったのが、道の駅「南信州うるぎ」です。

 

 

いつもの通り、トイレ休憩を兼ねて販売物品を見学。やはり地元野菜が中心で、下條村の峰さんグッズのような強烈なものはありません。

 

小休止後、「あてび平」を目指します。県道46号を根羽村方面へと向かい、売木峠を左折して14時すぎに到着しました。ここから愛知県へは1km程度です。

 

道路沿いに「小鳥茶屋」がありましたが、今シーズンはお休みのようです。これもコロナの影響か?

 

 

でも困りました。この「小鳥茶屋」は、森の中の植物や小鳥のリアルタイム情報を案内してもらえると聞いていたのです。

 

ここに咲く花は春が中心で今はシーズンオフ。野鳥の知識もなく、売木村の村鳥である「コマドリ」がどんな声で鳴くのかも、全くわかりません。

 

それでも折角来た事だし、事前に用意してきた「小鳥の森の地図」と熊対策の「熊鈴」、さらに熊と対峙した場合を想定して「トレッキングポール2本」を持って「小鳥の森」へと入っていきました。

 

 

入ってすぐ、案内板がありましたので、散策したコースを書き込んでおきます。

 

 

選択した「馬の丞」コースは2.6km、40分程度で廻れるようです。

 

コースはいかにも自然園といった感じです。

 

 

至る所に「ミズゴケ」等の苔類が生えており、遊歩道の所々は湿地帯となっていますが、注意して歩けば普通の運動靴でも大丈夫です。

 

分岐点Aまでやってきました。ここから「馬の丞」方面へ向かいます。

 

 

シーズンオフとは言え、花が咲いてないか探しましたが、皆無です。樹木の案内プレートは数多く設置されていますが、花のプレートはみあたりません。

 

時おり、小鳥のさえずりが聞こえます。しかし、何が鳴いているのかさっぱりわかりません。

 

「馬の丞」付近までやって来ました。しかし、「ここが馬の丞」という場所を特定する案内も、この名の由来の案内も一切ありませんでした。

 

仕方ないので、ここから「水苔地帯」を目指します。

 

 

「小鳥茶屋」が今シーズンお休みの為、遊歩道の整備も行われていないのか、倒木が行く手を阻んでいます。

 

 

「水苔地帯」までやってきました。

 

 

「ミズゴケ」が本当にきれいですが、やっぱり花は見つからず…

 

「水苔地帯」を過ぎると、「行き止まり」の案内が…

 

 

私の事前調査では、この「行き止まり」のほんの少し先に「ギンリョウソウ(ユウレイタケ)」が見られるはずです。

 

で、この案内を無視して進んでいくと…

 

 

「ズボッー」

 

 

あーあ、やっちゃった!!ぬかるみにハマり込んでしまいました。

 

靴はドロドロ、泥水がしみ込んでズクズク!!おニューの白い靴下も…

 

すぐそばを流れていた清水で、ドロドロとなった靴と靴下の洗濯です。まさか売木村まで来て、洗濯する事になるとは(泣)

 

後で確認すると、別の「水苔地帯」の場所と勘違いしており、結局「ユウレイタケ」にも会えず…

 

気を取り直して、先程は「馬の丞」方面を選択した分岐Aを今度は「アテビ島」方面へ。

 

 

ここで、とうとう待望の花とご対面です。

 

 

「セリバシオガマ」というそうです。これは案内プレートがありました。

 

この後、「アテビ島」付近まで来たはずですが、やっぱり場所がわかりません。

 

後日、調べてみると「アテビ島」には案内板が建っています。いったい、私はどこを歩いていたのでしょうか?

 

この頃には、時おり鳴いていた鳥たちのさえずりも全く聞こえなくなっていました。

 

こうして40分コースのはずが、何故だか1時間半も森の中を彷徨っていましたが、無事に「小鳥茶屋」へ生還。

 

尚、靴下と靴ですが、こんな事もあろうか?と靴下は勿論の事、登山靴も車に積んでおりました。

 

 

で、「小鳥の森」を後にし、今宵お世話になる「民宿ゆりか」さんへ。

 

 

民宿でもらった100円の割引券を持って、まずは「うるぎ温泉こまどりの湯」へ直行。400円で入る事が出来ました。

 

 

「美人の湯」と言われるだけあって、本当に肌にぬるぬるとまとわりつく温泉は心地良かー。

 

民宿に戻っての夕食は、馬刺しやヤマメの塩焼き、素朴な郷土料理等。「さなぎの佃煮」や「秋桜の花の天ぷら」も!

 

 

締めは「そば」です。飯田市内にある姉妹店「そば道楽」に出しているという本格手打ちそばはうまかった。

 

 

翌朝。寒さと昨日の疲れで、布団の中でうだうだとしておりましたが、7時にお寺の鐘が…びっくりするぐらいの大きな音です。

 

聞けば、近所の「宝蔵寺」の鐘の音。朝寝したくても、あの音の大きさでは皆、起きてしまうだろうな。

 

朝食後、今回の旅のもうひとつの目的がある阿智村を目指し、売木村を後にしました。