引続き、晩秋の千国街道「塩の道」をだらだらと歩いています。
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千国番所跡を後にして、約10分で、千国諏訪神社に着きました。
「ささらすり」という秋の例祭で知られている千国諏訪神社
さらに歩を進めると…
三十三番観音
源長寺
のどかな晩秋の旧街道をただ黙々と歩きます。今ではこのように整備された道ですが、当時はどんな感じだったのでしょうか。
やがて、大別当へ。
この辺で案内板を見落とし、国道148号まで出てしまいました。
仕方なく、今来た道をトボトボと戻り、再び「塩の道」ルートへ。30分強のタイムロスとなってしまいました。
その後…
大別当石仏群
鍾馗様(疫鬼を退け、魔を除く神)
小土山石仏群
街道には、いたるところに石仏があります。雪崩や崖崩れ、熊との遭遇等、今では考えられない程の険しい道であったかもしれません。これらの石仏は、旅の安全を願って建立されたものなのでしょうか。
庚申塔、二十三夜塔を経て、最終目的地の小谷村郷土館へ無事到着です。
コースの標準タイムが2時間40分程度であるのに対し、大別当付近でのロスが響き、3時間半近くかかってしまいました。
予定では、この後、南小谷駅から白馬大池駅まで電車を使い、そこから今朝車を停めた栂池の駐車場を目指すつもりでしたが、電車に乗り遅れてしまいました。
昼間の大糸線は2時間に一本しか運行していない為、仕方なくタクシーに乗り、駐車場へ戻りました。
という訳で、今回の「千国越えコース」を完歩しました。これにて終了…のはずでしたが、おまけがあります。
せっかく、小谷村まで車で3時間もかけて来たのだから、という事で足を延ばし、小谷温泉へ行ってきました。
小谷温泉付近は前日に降った雪が、まだ道路わきに残っており、日帰り入浴でお世話になった「大湯元 山田旅館」の屋根からは雪解け水が留まることなく、流れ落ちていました。
この山田旅館は江戸時代に建築された木造三階建ての本館をはじめとした6棟が国の登録有形文化財になっており、非常に歴史の重みが感じられる建物でした。
ここのお湯はドイツの霊泉博覧会にも出泉されている
源泉は44.5℃と、やや高めで、冷え切った身体を芯から温めてくれる非常に良いお湯でした。うーん。腰痛に良く効きそう!
千国街道「塩の道」。
心が強く引き付けられる、素朴で、静かな街道でした。
機会があれば、今度は別コースを散策してみたいと思っています。