2016年のNHK大河ドラマだった「真田丸」。
私も、欠かさずに見ておりました。
毎週日曜日の20時…
ヴァイオリンの音色が流れ、やがて映し出されるのが須坂市にある米子大瀑布。
滝の上に「城」がそびえ立つ迫力満点の映像は、放送当時より須坂市に問い合わせが殺到したとか。
実はこの城は合成された「架空の城」で、米子大瀑布には城がない事を、須坂市のホームページでは注意事項として呼びかけています。
城はなくとも、断崖を流れ落ちる二つの滝は壮観そのもの。
米子大瀑布(向かって左が落差80mの権現滝、右が落差85mの不動滝)
⇒ 須坂市のホームページによると今年5月に実施された測量調査の結果、滝の落差の公称値を権現滝82m、不動滝89mに見
直したようです。
今回は、そんな米子大瀑布を目指し、いざ出発です。
**********************************************************
台風17号が通過し、天候が回復した9月25日に米子大瀑布へ行ってきました。
実は1週間前にも行ったのですが、雨ではなかったものの、濃霧でお目当ての滝が見えず…
で今回、再挑戦です。
大瀑布の遊歩道は、ゆっくり回っても一周2時間程度のルート。多少の起伏もあって、腰痛のリハビリには格好のコースです。
また、このブログ記事をアップする頃は紅葉シーズンを迎えているものと思われます。
例年、この時期の土日祝日はマイカー規制が行われ、関谷温泉「湯っ蔵んど」からシャトルバスが運行(往復1,500円)されます。
平日はマイカー規制がありませんが、駐車協力金として500円が必要となってくるようです。
でも紅葉時期の米子大瀑布、お金を払ってでも一見する価値があるかもしれません。
道路事情は事前に、須坂市または須坂市観光協会のホームページで確認し、お出かけ下さい。
⇒本日、この記事をアップしようとしておりましたが、須坂市のホームページを改めて閲覧して見ると…何と、台風19号の影響により、米子大瀑布へのアクセス道路が一部崩壊し、復旧にも時間がかかる事が想定される為、10月13日をもって、今シーズンの米子大瀑布は閉山となったようです。
残念!!
でも気を取り直して、報告を続けます。
さて当日(9月25日)、8時に大瀑布の駐車場へ。
何と一番乗り!
トイレを済ませ(水は出ますが、飲用ではありません)その隣の観光協会テント内に置かれた周辺地図を頂戴し、出発!!
テント左側の書類ケースの中には周辺地図等の各種パンフレット
が入ってます
歩き始めるとすぐに大量のストックが…無料貸出中です。
前回は知人と一緒だったけど、今回は単独。
杖としてではなく、熊出没時の武器(ここは熊の生息域です)として持っていこうかと考えましたが、「熊除け鈴」を携帯してきた為、利用せず。
駐車場へ来る途中、野生の猿には遭遇したものの、お願い熊さん、出て来ないでね。
熊野権現橋を渡ると…
すぐに分岐が…
観光協会の周辺地図では半時計回りに進んでいく(この分岐をまっすぐに進む)ように矢印が示されていますが、あまのじゃくな私は時計回り(分岐を左)に歩きました。
土日等の混雑時は道が狭いところもあり、対向者待ちで渋滞するかもしれませんので、半時計回りコースで歩きましょう。
分岐を左折した私の前には、くねくねとした上り坂が続きます。
その途中には、熊除けベルが。(一周の間に4ケ所あります)思い切り鳴らして、熊さんがひょっこり出て来ない事を祈りました。
写真を撮りながらのゆっくり行程ですが、約40分で「あずまや」のある展望地に到着。
この辺が一つ目のビューポイントです。
米子大瀑布のパノラマが見られましたが、先週の濃霧に続き、今度は逆光で思ったような写真が撮れず。
「あずまや」付近には社宅や記念館跡地があり、その先の石段を登ると、仁礼分教場や鉱山事務所跡地へ。
さらに奥の山際にある林道を右(南)に進むと、製錬所・社宅・大浴場・保育園・食堂等があった、だだっ広い草原へ。
1週間前に来た時は、雑草が生い茂っていましたが、草刈りが行われたらしく、きれいな草原となっていました。
ここからの大瀑布がベストビューポイント。
今回は雲が殆どない快晴の為、依然として、逆光のままでした。(崖の影が滝にかかり、その部分が暗く見える)
誰一人、来ない米子硫黄鉱山跡地。
ここでひとりで2時間粘りましたが、逆光は解消されず。
このブログ記事の最初の一枚が本日の大瀑布ベストショット。
これでご勘弁を…
ここへ来る時は薄曇りの日ぐらいがちょうど良いかもしれません。
暑くもなく、寒くもない、非常に心地の良い風が吹き抜ける大草原でひとり、物思いにふけっていた私。
当時の様子が記された案内板には、第二次世界大戦当時、1,500名もの鉱山従業員とその家族が生活していたと記されていました。
人々はその当時、ここで何を考え、どんな生活を送っていたのだろうか。
落盤事故もあっただろうし、過酷な地で、不便な生活を強いられていたのではなかろうか等々、
とりとめもなく、思いを巡らせておりました。
その後、大黒橋、権現橋を経て…
米子不動尊奥の院へ到着。
奥の院の本堂は日本三大不動尊のひとつ
お参りを済ませ、奥の院すぐそばの分岐を左折して…
さらに、この案内のあるT字路を右折すると、ほどなく不動滝の直下へ。
ここからの不動滝は迫力満点でした。
戻って、権現滝の展望所へ。
残念ながら、逆光と生い茂った木が遮り、権現滝のベストショットはお預け。
その後、下って権現橋からの道と合流し、再び奥の院の前を通って、今度は駐車場への道を進みます。
不動橋、奥万橋へと下り、雨宿岩を左手に見て…
無事、駐車場へ到着。
鉱山跡地で2時間粘ったり、途中で写真を撮ったりしていた為、駐車場着が12時半。合計4時間半のトレッキングでした。
米子大瀑布を後にし、目指した先は須坂図書館。
当時の鉱山での生活が知りたくて立ち寄りました。
「米子・小串鉱山写真集」(小串は群馬県の鉱山)では昭和10年代の採掘現場や鉱山所付近の様子、鉱山従業員の家族やその入浴中の写真等、数多く掲載されており、子供達(と言っても、皆さん、私より年上です)の無邪気な笑顔が印象的でした。
診療所やテニスコートまで…
その当時、私はまだ生まれていませんが、想像していた以上の「発展した街」に驚かされ、鉱山の暗いイメージを払拭する事が出来、少し救われた気がしました。
帰りは高速道「須坂・長野東IC」近くの海鮮蔵「魚魚魚」で昼食。
まさしく、「行列の出来るお店」で、混雑を避ける為、13時半頃に行きましたが、まだ順番待ち。一人客も結構います。
今回、食べたのが、「季節の海鮮丼」。
丼に味噌汁、茶わん蒸し、サラダ、漬物がついて税別で1,350円。
信州にいながら、新鮮な海の幸を堪能しました。満足!
時間がなく、温泉には入りませんでしたが、帰りに関谷温泉「湯っ蔵んど」(米子大瀑布へのシャトルバスの発着点です)に立ち寄り、写真を一枚。
米子大瀑布は紅葉シーズンを終えると冬期は閉鎖となります。
(残念ながら、今シーズンは台風の影響で、紅葉シーズン前に閉山となってしまいました)
また来年、今度はお金を払って、紅葉シーズンに来てみようかな…
と思っています。