信濃路てんこ盛り

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「ウー」が綴る信濃路の魅力発信ブログ

長野県屈指の絶景スポット、中川村「渡場のイチョウ並木」。

 

 

快晴となった晩秋の信濃路は、ひときわ輝きを放っていました。

 

 

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昨年に続き、愛知県の知人ふたりがまたもや「行き先お任せ」で、11月中旬に遊びに来るという。

 

どこでもいいからと言われても…花々が咲いている季節でもなく、山の紅葉も見頃を過ぎつつある、この時期の観光は難しい!

 

いろいろ考えた結果、私が信州に来てから6度あった11月の訪問地で、再び立ち寄りたいと思う場所を案内する事にしました。

 

という訳で、11月15~16日の絶景巡りが決定。

 

ちなみにこの計画、訪問日は土日となりますが、「あまり混雑しない・晴れる」という事を前提とした無謀?なものです。


さて15日は、雲ひとつない晴天に恵まれました。11時半、ふたりと待ち合わせたのは松川町の「信州まつかわ温泉 清流苑」。

 

非常に人気が高い温泉で、私も南信を訪れる度に立ち寄り入湯しています。今回初めて土曜に訪れましたが、とにかく凄い人!

 

まずはここで、昼食と日帰り入浴を楽しむはずでしたが…

 

ふたりが約束の時間になっても来ない!中央自動車道の工事による渋滞に巻き込まれたようで、1時間遅れの12時半に到着。

 

のっけから計画が狂ってしまいました。昼食は併設されたレストランで済ませたものの、温泉は混雑しており、泣く泣く断念。

 

 

昼食後は、中川村「渡場のイチョウ並木」へ。3年前の11月に訪れましたが、あの時の感動をもう一度味わいたい!

 

ここの難点は駐車場が非常に狭い事です。ましてや快晴の土曜とあっては、相当の混雑が容易に想像出来ます。

 

そこで近くの公園に車1台を置いて、もう1台で現地に向かうという計画を立て、事前に書面を配布しておりました。

 

公園に先着しましたが、待てども待てどもまたもや来ない!暫くすると、イチョウ並木に到着したとの連絡が…

 

配布した書面を全く読んでない!公園まで来てもらって、改めて3名でイチョウ並木へ。

 

やっとの事で駐車し、並木道を散策。見事なイチョウですが…

 

 

それでも、並木の真ん中辺りにはまだ緑色の部分が残っていました。山々の紅葉はほぼ終わっていますが、ここはまだこれから。

 

 

前回私がここを訪れたのは3年前の11月14日で、まさにドンピシャのタイミングでした。

 

今回訪問の15日とはほぼ同じ時期ですが、やはり温暖化の影響なのか、見頃が遅れています。

 

確かに本日も美しいのですが、3年前のあの感動はありません。

 

この後訪れる「陣馬形山」から望む広大な「伊那谷」の絶景と併せ、前回訪問時の感動をお届けしますので、是非ご覧下さい。

 

 

当日はちょうど「なみき市」が開催中だったようで、イチョウの木の下では銀杏も売られておりました。

 

またこんなパネルも設置されていましたが、ない方が良いかも?

 

 

イチョウ観賞後は「陣馬形山」へと向かいましたが、その途中「アンフォルメル中川村美術館」へ。

 

3年前に「陣馬形山」を訪れた時も気にはなっていましたが、その時は立ち寄っていません。

 

小さな美術館で展示物は少なかったものの、北原志乃氏の昆虫画は繊細なタッチで描かれており、感動ものでした。

 

しかし、ほぼ山の中に建つ?美術館です。土曜なのに我々以外の入館者はひとりだけ。大丈夫か?

 

 

14時40分に美術館を出発し「陣馬形山」を目指しますが、前回同様にまた道を間違えた!

 

とんでもなく細い山道に迷い込み、時間を大幅にロスした15時20分、ようやく「陣馬形山」に到着。

 

こちらが山頂からみた、3年ぶりの「伊那谷」と「中央アルプス」です。見事な眺望ですが、天気が良すぎて霞んでいます。

 

 

反対側にそびえる「南アルプス」の峰々も、ご覧の通り美しい!

 

 

しばらく佇んで、ぼ~っと眺めていたいところですが、道間違いによる時間ロスがある為、早々に下ります。

 

車を1台置いている公園まで戻り、2台で今宵の宿である駒ケ根市の「早太郎温泉 静養と麦めしの宿 西山莊」へと急ぎました。

 

何とか日暮れ前の17時に到着。写真は翌朝に撮影しています。

 

 

18時からの夕食はこちら。その後も天ぷらや煮物等が温かい状態で、出るわ出るわ…

 

ここは「麦めしの宿」と言うだけあって、締めくくりには懐かしの麦めしが…もうお腹いっぱいで、食べられません!

 

 

食後の19時20分、宿がチャーターしたバスで、ちょうど紅葉のライトアップが行われていた古刹「光前寺」へ。

 

少し見頃過ぎだった紅葉を観賞し、同寺に祀られている「霊犬早太郎」のお墓にもお参りしてきましたが、さすがに寒かった!

 

 

宿に戻ってやっとお風呂です。浴槽はあまり広くありませんが…

 

右側がつるつるの「早太郎温泉」、左側の茶褐色に染まった「漢方薬湯」は実にいい香り。どちらもよく温まります。

 

 

こうして、慌ただしかった初日が終了しました。

 

明日も天気は良さそうです。35年ぶりとなる「千畳敷カール」へ行ってきます!

真田昌幸の家臣だった丸子氏の居城で、「第一次上田合戦」において「丸子表の戦い」の舞台となった「丸子城」。

 

「丸子城」二の郭(手前の山)と本郭(奥側の山)

 

今年最後となった「里山会」例会は、またしても山城でした。

 

 

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メンバーの高齢化に伴い、昨年より月例会は3~11月の年9回になっています。

 

欠席や雨天中止もあって、今年私が参加したのは今回の11月例会を含め5回、このうち3回が山城関連でした。

 

さて11月4日、「丸子総合体育館」奥の駐車場に集合したのは、男女各5名。

 

駐車場から歩いて15分程にある「彩りの森公園」。そこの案内板に書かれている「現在地」を9時10分にスタートです。

 

本日は案内板の通り、ここから散策路を南に進み「丸子城」二の郭跡から本郭跡を通り、「内村川」に下るルートを辿ります。

 

 

天候に恵まれた事があまり多くない?「里山会」ですが、この日は快晴予報。しかしやっぱり、出発時は曇り空…(悲)

 

が、時間の経過とともに天候が回復し始め、青空が見えてきた!
 

くねくねした上りを進んでいくと東屋があり、さらに進むとまた東屋。結局、この散策路には東屋が6~7ヶ所?もありました。

 

 

9時20分「丸子城」二の郭跡までは、あと約450mです。

 

 

少し急になってきました。それでも殆んど汗もかかず息も切れず、本日は快調。二の郭跡まではあと200m。楽勝!

 

 

9時40分、二の郭跡へと到着。大きな展望台が建っています。

 

そばにあった案内板には、二の郭は本郭を守る為に武士が立てこもった場所と書かれていました。


かなり立派な展望台で、建物内にある階段を上がってみると…素晴らしい眺望が!

 

 

丸子の街が一望出来ます。写真左下に見える赤い屋根の建物が、今朝車をとめた「丸子総合体育館」?

 

 

反対側を見渡せば、「鹿教湯温泉」方面も一望出来ます。快晴になってきました!

 

ちなみに冒頭の写真は、例会が終了した12時半頃に撮影したものを掲載しています。

 

 

約10分間休憩し、二の郭跡を出発した直後、今回のルートで最大の危険地帯が待っていました。

 

両側が鋭く切れ落ちた、非常に幅の狭い通路(尾根)を進みます。緊張していたので、写真は撮っていません。

 

進行方向右が「内村川」・左が「依田川」で、下から敵軍が這い上がってくるのは恐らく不可能です。

 

攻めるのであれば今歩いている尾根を通るしかなく、この狭さではたとえ大軍が押し寄せても一人ずつしか通れません。

 

これぞ、天然の要塞!足元に注意しながら、慎重に危険地帯を脱出しました。その後は下って…

 

 

また上ります。散策路ではなく、登山道といった感じになってきました。

 

 

山城の定番である堀切を通過し…

 

 

10時過ぎ、本郭跡へと到着。設置されていた「丸子合戦(丸子表の戦い)」の案内板には、次のように書かれていました。

 

・「沼田城」の明渡しを拒んだ真田昌幸は、徳川家康の大軍と神川の辺りで合戦し、これを撃退。

 

・徳川軍は「丸子城」に矛先を変え、攻撃を開始。(中略)

 

・徳川軍は河原町に火を放って真田軍を退け、辰ノ口側から「丸子城」に攻めかかった。

 

・戦いが終わった後、家康は感謝状を部下に与えた。

 

案内板だけ読めば落城したように思えますが、徳川軍はこの城を落とせず撤退しています。まさに難攻不落の「丸子城」!

 

 

二の郭跡に同じく、本郭跡からの眺望も抜群でした。

 

 

眼下を流れている「依田川」がきれいです。

 

 

10時15分に本郭跡を出発。「内村川」方面へと下り「辰ノ口」を経由し、農産物直売加工施設の「あさつゆ」へ。

 

併設されている「くるみ亭」で、待望の昼食です。コシのある手打ちの肉うどん600円を賞味し、この場で解散となりました。

 

 

こうして、今年の「里山会」例会も無事に終了しました。

 

腰痛との相談が前提となりますが、来年もまた里山歩きに出掛けたいと思っています。今の不安は、腰痛よりも熊?

8月下旬にメンバーが負傷した事で、約1ヶ月間に亘って単独で作業を続けてきましたが…

 

そのメンバーの復帰により、9月末に帰省する事が出来ました。

 

それからさらにひと月。帰省から戻り、約2ヶ月ぶりに共同作業が再開された10月の状況をお届けします。


 

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帰省から戻るこの時期、花壇は毎年のように雑草に覆われ、見られたものではありません。

 

特に今年はリハビリ中のメンバーを当てにする訳にもいかず、放置したままの花壇がどうなったのか、非常に気になります。

 

●2025/10/23 草刈り

 

単独では9月25日、共同では実に8月21日以来の作業です。

 

ある程度は覚悟してやって来ましたが、「サクラ花壇」とサクラの苗木周辺は、想像以上に物凄い事になっていました。

 

 

「サクラ花壇」に近づいてみると、花壇と通路を区切っている石が見えないほど、雑草で覆い尽くされています。

 

 

さて「サクラ花壇」に種を直まきし、間引きもせずに放置してきた苗は、雑草に埋もれながらも大きく育っていました。

 

 

しかし、それは道路側の1面だけであって、残り2面の苗はあまり生長せず、またしても下葉が枯れ始めています。

 

 

一方の「モミジ花壇」も「サクラ花壇」より雑草は少ないものの、ご覧の通りのありさまです。

 

 

9月10日にポットへ植え替えた下葉の枯れた苗は、やはり殆んど生長していません。

 

 

それとは対照的に、9月24~25日にポットへ植え替えた下葉が枯れていない苗のうち、約200株は順調に育っていました。

 

「モミジ花壇」に定植する苗が確保出来るのか、非常に心配しておりましたが、ほっと一息です。

 

 

久しぶりの共同作業となった本日ですが、メンバーはまだリハビリ中につき、重たい草刈り機は私が使用しました。

 

バッテリー切れにより、草刈りはサクラの苗木周辺だけで終了。

 

 

メンバーは「モミジ花壇」の雑草を手引きです。こちらに残っていた越冬用の苗は、ほぼ全滅しています。

 

 

●2025/10/25 「モミジ花壇」の耕運

 

昨年は10月に種をまき、11月末~12月初旬に「サクラ花壇」へ2度定植しましたが、その直後、降雪に見舞われました。

 

苗が十分に育たないまま定植し、しかも花壇に根付く前に冬へと突入してしまった為、越冬に失敗したものと思われます。

 

その反省もあり、今年は8月末に種をまき苗を育ててきました。

 

そこで順調に育った苗を早めに「モミジ花壇」へ定植し、冬が来るまでに十分根付かせる為の期間を設けなければなりません。

 

当面の間、花壇周辺で生い茂っている雑草には目をつぶり定植を最優先とし、まずは花壇の耕運から始めます。

 

とは言ってもメンバーに無理をさせる訳にもいかず、この日はひとり現地にやってきて「モミジ花壇」の3分の2を耕しました。

 

日頃の運動不足がたたり、力尽きて?本日の作業はここまで。 

 

 

●2025/10/28 作業なし

 

本日は作業日ではなかったものの、立ち寄ってみると…

 

なんじゃいこれは!辛うじて「サクラ花壇」への被害は免れましたが、サクラの苗木周辺が大きく荒らされています。

 

イノシシの仕業です。10月23日に草刈りをした事で、土を掘り起こしやすい環境になったのかもしれません。

 

 

アップにするとこんな感じで、広範囲に亘って深くえぐられていました。もの凄い力です。

 

 

●2025/10/30 「モミジ花壇」の耕運と定植

 

快晴で過ごしやすい、共同作業日となりました。

 

10月25日に続き、「モミジ花壇」の残り3分の1を耕運後、ポットで順調に生長している大きな苗226株を定植。

 

今年6月の定植時は、40cm間隔で420株を植えましたが、今回は50cm間隔としました。

 

質の良い大きな苗が足りなかった事と、横に大きく伸びる事を想定して間隔を広げています。

 

それでも少し苗が足りず、本日の作業は終了。

 

 

例年通りであれば、現地に初雪の便りが届くまであと1ヶ月。

 

越冬の失敗を繰り返さない為にも、もうひと頑張りするつもりですが、果たしてどうなる事やら?

天候によって、お湯が五つの色に変化するという「五色温泉」。

 

貸切風呂

 

県道66号沿いに建つ一軒宿の秘湯「五色の湯旅館」で、硫黄臭のする熱めのお湯に浸かり、身も心もとろけてきました。

 

 

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信州へ通い始めた1980年代前半に出逢った「信州秘湯会」。その会で事務局を務めていたのが「五色温泉」でした。

 

同会の存在を知った私は信州を訪れる度、会員だった約40ヶ所の温泉巡りを楽しんだものです。

 

「五色温泉」へは1985年10月に訪問していますが、現在は日帰り入浴不可となっており、宿泊しないと利用出来ません。

 

尚、当会はその後、自然消滅的?に解散してしまったようです。

 

 

さて、高山村で初日の紅葉狩りを終えた我々は、少し早めの14時半にチェックイン。

 

通された和室の窓から見える紅葉は、見頃まであと少しでした。

 

 

ここは古くから「ランプの灯る秘湯」として親しまれてきたというだけあって、和室(広縁)の照明もご覧の通りです。

 

 

加えて、宿独自の浴衣にもランプがデザインされていました。

 

 

また、その浴衣に一緒に描かれている「沢がに」を宿の名物のひとつにしようと、同旅館の会長が取り組まれていたそうで…

 

玄関そばには、俳号が「竹山」という会長が詠まれた句碑が建っています。この碑は、私が訪れた40年前には既にありました。

 

 

という事で予想通り、夕食には「沢がに」の唐揚げが登場!

 

 

部屋で暫く休憩した後、2017年に新築されバリアフリー化したという檜造りの大浴場へと向かいます。


宿のホームページによると源泉は無色透明ですが、天候や季節で湯色が変化するとの事。

 

ちなみに変化する湯色とは、乳白色・コバルトブルー・墨色・クリーム・濃緑色の五色です。

 

下の写真の通り、当日の大浴場は濃緑色?でしたが、私が40年前に訪れた時の湯色は黒だったとのメモが残っています。

 

それにしても、よく温まります。硫黄臭が強い為か、しっかり換気が行われていますが…

 

その外気がひんやりして心地よく、長時間浸かっていられます。

 

 

ところで、以前入った露天風呂は2019年の台風の影響で…

 

源泉の湯量が大幅に減少して十分な供給が困難な為、利用不可となっていました。残念!

 

夕食までの間、部屋で湯上りの余韻を楽しんでいましたが、この宿の楽しみはお風呂と食事だけではありません。

 

その他に、夕方になるとある珍客が玄関先にやってくるのです。

 

18時の夕食までには少し時間があったので、玄関に行くと…

 

来ています。タヌキです!非常に馴れている様子で、人間を見てもフラッシュ撮影しても逃げません。

 

子タヌキ?は全く警戒心がありませんが、さすがに親タヌキ?は私とは距離をとって、こちらを窺っていました。

 

宿の人が与える、ドッグフードを目当てにやって来るようです。

 

 

そして18時。待ちに待った夕食です。注文した高山村産のクラフトビールや赤ワインとともに…

 

食卓に並んだ、信州サーモンの刺身・豚角煮・しし鍋・なす田楽・土筆入り茶碗蒸し・ニジマスの塩焼き等々を堪能しました。

 

 

夕食を終えた19時半、タヌキがもう山に帰ったのか確認する為に再び玄関へ行くと、まだいました。というより増えています。

 

本日は一家総出の9匹がご来館だとか。一家以外のタヌキが宿にやってくると、縄張り意識が強いのか追い払ってしまうそう。

 

 

酔い醒まししてから、今度は貸切風呂(無料)へ。「利用可」になっていれば、いつでも入れます。

 

しかし、この日の宿泊は我々だけで独泉状態でした。紅葉が見頃を迎えているというのに…

 

 

貸切風呂の湯舟は狭く、1畳ちょっとの広さしかありません。

 

大浴場もそうでしたが、細かい湯の華が水面に浮いて湯膜をつくっており、それを破るように湯舟に身を沈めます。

 

湯舟の底にも湯の華が沈殿しており、触るとぬるぬるしています。こちらの貸切風呂も濃緑色でした。

 

 

翌朝もひと風呂浴びましたが、お湯は濃緑色のままで変化なし。

 

7時半に朝食を頂き、9時に2日目となる「松川渓谷」の紅葉狩りへと出発しました。

 

 

こうして、高山村での1泊2日リフレッシュ旅は終了しました。

 

「松川渓谷」の各所で紅葉を楽しみ、久々の「五色温泉」にじっくりと浸かり、ご馳走を頂く。

 

何という至福のひとときじゃ~。こんな旅やめられませんな!

「松川渓谷」の玄関口に架かる、高山村のシンボル「高井橋」。

 

う~ん、ここも紅葉の見頃まであと少しか?

 

「五色温泉」宿泊と「松川渓谷」紅葉狩りの旅は続きます。

 

 

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高山村訪問の初日となった10月28日は、「笠岳」⇒「山田牧場」⇒「七味温泉」⇒「五色温泉」⇒「八滝」を巡り…

 

2000mから1100mまで徐々に標高を下げながら、「松川渓谷」各所の紅葉状況を確認してきました。

 

今回は「八滝」見物後からの話となります。引続きご覧下さい。

 

尚、以下の●は高山村のホームページ上で公開されている紅葉情報で、随時更新されています。

 

[●松川渓谷の各所(標高)…10月27日時点での状況(あくまでも村の公表であって、私の見解とは異なる場合あり)]の順に記載

 

●雷滝付近(約1100m)…見頃

 

今宵の宿「五色の湯旅館」に車を預け、県道66号を歩いて下り「八滝」を見物した後、Uターンし…

 

宿に戻る途中で「雷滝」へと立ち寄りました。ここは別名「裏見の滝」と言われるように、滝を裏側から眺める事が出来ます。

 

 

県道沿いにある、標柱近くの階段を下ると…程なく滝へと到着。

 

ここから滝の裏側を通り、奥に見えているカラーコーンのある場所まで行きます。

 

 

ちょうどこの辺りが滝の真裏です。大量の水が流れ落ちており、少し濡れながらの撮影となりました。とにかく、物凄い音!

 

 

この付近は全般的に黄葉した木々が目立ちますが、まだ緑色も多く、見頃はもう少し先になりそうです。

 

 

一番奥のカラーコーンが置かれた場所から見た滝はこんな感じ。

 

 

「雷滝」見物後の14時半、宿に戻ってチェックイン。少し早めでしたが、快く迎えてくれました。

 

ここで翌29日まで時間を進めます。この日も曇り空でしたが、これから向かう「高井橋」方面には少し青空も見えています。

 

ライブカメラを通して見た「高井橋」周辺の紅葉は、見頃までもう少しといった感じですが…

 

フェイスブックに投稿された写真は、まさに見頃そのものでした。同じ場所を撮影しているのに、何故こうも違うのか?

 

色づき始めた木々が鮮やかに輝き、一気に見頃を迎えたように見えるのは、やはり太陽光の影響が大きいものと思われます。

 

それを期待し、天候回復を願っていますが…う~ん?

 

程なくして「高井橋」に到着。少し晴れ間が見えますが、太陽光はさほど強くありません。
 

●山田温泉(高井橋)付近(約900m)…見頃

 

まずは「高井橋」脇の駐車場に車を置いて、「舞の道遊歩道」を歩いてみました。

 

歩道には「ぬかるみ」があると聞いていたので、トレッキングシューズとポール、そして腰に熊鈴をぶら下げ出発。

 

というのも、前日に県道66号の「五色温泉ー八滝」間を歩いて往復しましたが、宿の女将さんの話によると…

 

今年になって2度、この県道を横切る熊を目撃したとか。え~、そんな話は車を預けた時に教えてよ!

 

駐車場そばの「露地門」を9時にスタートし、全長1.3kmを進んでいきます。

 

 

すると早速、「熊追の鐘」が!鳴らすとびっくりするくらいよく響きます。遊歩道の8ヶ所?に設置されていました。

 

 

この度の紅葉狩りの中では標高が約900mと一番低く、あまり期待していませんでしたが、やはり見頃には程遠い感じです。

 

 

それにしても道が荒れています。写真は撮っていませんが、情報通りの「ぬかるみ」や倒木で道が遮られた場所もありました。

 

案内図もご覧の通り汚れが目立っており、設置後かなり時間が経過しているものと思われます。

 

どうやら遊歩道の定期的な点検や補修は、長期間行われていない様子。熊の出没もあって、致し方ないかも?誰も歩いてない!

 

 

やがて、382段もあるという階段を下っていきます。

 

 

そして、つり橋を渡り…

 

 

今度は183段を上ります。逆コースを辿らなくて良かった!

 

 

やっとの事で、県道66号に出て左折し「山田温泉」街を通り…

 

分岐点で「高井橋」が架かる県道351号には戻らず、そのまま県道66号を進みました。

 

この県道66号こそが「高井橋」とその周辺の全景をとらえる、絶好の撮影ポイントになっているのです。

 

「松川渓谷」に架かるこの赤い橋は、周りの紅葉とマッチして一段と映え、素晴らしい情景を醸し出しています。

 

村の公表通り、この付近の紅葉は十分見頃なのかもしれませんが、もう少しでもっと燃えるように色づいてくる事でしょう。


下の写真は、橋の大きさがわかるよう、車を走らせてみました。

 

 

「高井橋」の撮影を終え、同橋を歩いて渡り駐車場に戻ります。

 

こちらが橋の上から見た「松川」です。深く切り立った渓谷の紅葉は、まだ始まったばかり。

 

これから気温の低下とともに、一気に色づいてくるはずです。

 

 

こうして「松川渓谷」各所での紅葉狩りは終了しました。

 

紅葉の進み具合はまちまちでしたが、全般的には標高の高い地点から低い地点へ徐々に「紅葉前線」も下りてきています。


「笠岳」と「山田牧場」を除いて、見頃までもう少しといった場所が多かったように感じましたが…

 

それでも、自然が創り出す「アート」を十分に堪能出来ました。