優美です





「美人」を求めるマスターは


特別感をくれる代わりに


私は全然、気が抜けない





ファッション、メイク、ヘアスタイル

それに加えて所作にも気を配った





そこまでして

マスターのBARに通う意味は

なんだろうと考えたら





やっぱり

旦那への当てつけみたいなものだった








念入りに身支度を終えた私にも

旦那は何も言わない





深いスリットが入った

ニットワンピースは








マスターに



優美さんは黒が似合います




と言われて選んだ








キャバクラの女性よりは

控えめな露出でしょ





嫌味を言う私はまだ


旦那に無関心ではない






そんな私に旦那は




優美は何しに行くの?


仕事しに行く訳じゃないでしょ






と、これまた嫌味が返ってきた



   






男性は

「仕事」と称して

夜遊びができるものね





私は家庭を放置して遊びに行く

悪い妻





同じ夜遊びが


立場が変わると

こんなにもイメージが変わる






仮面夫婦にできた溝は





埋まるはずのない

婚外の沼へと 

ハマっていった









マスターは言う




こんな美人を放ったらかすなんて



旦那さんが羨ましいです


もっと早く出会いたかった


  





外面の私に


外面の口説き文句を浴びても



  



私にとっては潤いとなって



  



今日も仮面妻を演じられてる