優美です
俺は優美を
妻として見てるよ
旦那は私の手を取り
真っ直ぐ目を見て
そう言った
それから
もちろん
女性としても
愛してる
と、伝えてくれた
旦那が「愛してる」なんて
自ら言ったことがあっただろうか
とても驚いたし
嬉しかったけど
急な展開に
思考が追いつかない
旦那は続けた
離婚とかしたくないし
ずっと一緒に居たいと思ってるから
うん…
私達夫婦は
お酒を飲むと
喧嘩ばかりだったのに
今の旦那は
まるで別人のようだ
いつから
そんな風に思うようになったの?
と聞いたら
この日からだと言った
私が旦那に
一方的に気持ちを伝えた日
旦那を家族として見ると
決めた日だった
あの日
俺が帰ったら
優美は両手を広げて
俺を迎えてくれたろ?
うん…
嬉しくてさ
だから俺は
力を込めて
抱きしめたんだ
そうなんだ
確かにあの日
旦那は私を
とても強く抱きしめてくれた
でもそれは
女として見れなくて
ごめん、とか
SEXできなくて
申し訳ないとか
そんな気持ちからなのだと
思っていた
本心は
互いに伝え合わないと
なかなか見えないものだね
だから私も伝えた
あの日、私は
あなたに触れるのは
これが最後だと決めた
家族として
あなたと向き合わないと
私達はうまくいかないと思ったから
だから
あなたの温もりを
忘れてしまわないように
最後のハグをしたんだよ













