村上春樹、佐々木マキの「ふしぎな図書館」は絵はかわいらしいですが、内容はひとひねり | 親愛なる人に-読書の薦め

親愛なる人に-読書の薦め

読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.

村上 春樹, 佐々木 マキ 講談社、2005年1月92p(「図書館奇譚」トレフル1982年6-11月号初出)を改稿
ふしぎな図書館
☆☆☆
村上春樹、佐々木マキの「ふしぎな図書館」を読みました。少年らしき主人公のぼくが市立図書館に本を返しにいくのですが、ふとしたことから、そこで監禁されてしまいます。なぞの少女や初期作品でおなじみの羊男などが登場しますが、物語はひとひねりきいており、やや観念的で暗くもあります

本は文庫サイズで装丁もやや厚みがありきれいです。佐々木マキのカラー挿絵がほぼ毎ページにあり気持ちを和ませますので、ふりがなはないですがこども用かな、と思いました。でもそういうわけでもなさそうな内容でやはり村上春樹の作品でした。