「どうして誰も僕をわかってくれないの?」

 

『どうして誰も自分をわかってもらえない、と思ってるの?』

 

「だって、誰も自分のことを正当に評価してくれてないんだよ!?

僕の氣持ちを知らずに除け者扱いしているんだ!」

 

『君の氣持ちって何?』

 

「僕の氣持ち?

ほーら、君だって僕のことをわかっていない!

誰も僕のことをわかろうとしていないんだ」

 

『私は知りたいんだよ、君の氣持ちを』

 

「いいよ、教えてあげるよ!

僕はみんなに尽くしたいって思ってるんだ!

みんなが良くなるように何かしたい!そう思ってるんだよ!」

 

『それはとても素晴らしい心がけだね』

 

「そうさ!

なのに、周りのみんなは僕のこの氣持ちを理解しようとせずに、ほったらかしなんだよ!

信じられないよ・・・」

 

『OK。その素晴らしい氣持ちはわかったよ。

じゃ、一つ質問させてもらえるかな?』

 

「なんだよ?」

 

『君はみんなと仲良く在りたい、と思ってるの?』

 

「思ってるさ!

だからみんなに尽くしたいって言ってるじゃないか!」

 

『でも、今君は文句を言ってるよね、みんなに対して』

 

「だってそれは・・・!」

 

『君の氣持ちをわからないみんなが悪いからだろ?

でもね、みんなと仲良く在りたいんだったら、みんなのこと責める必要あるのかい?』

 

「・・・責めてるわけじゃないよ!」

 

『まず、みんなことをゆるしてあげようよ。

今まで、傍にいてくれたんだろ?

そのことを思い出そうよ』

 

「そうさ。だけど・・・」

 

『うん、まずはそのことを思い出すだけでいいから。

君に苦言を言ってくれた人も中にはいるかもしれない。

でも、その人も結局あなたの傍にいたことに違いはないよね』

 

「それはそう・・・だけど・・・」

 

『そう思えるだけでも凄いよ。

もしかして、あなたのその心は上からになってはいなかったかい?

何かをしてやろう、という思いに。

ただ寄り添っていれば良かったんじゃないのかな?

そうであったら、君の氣持ちをわかってもらおう、ということではなくて、

あなたの氣持ちを知ろう、という立ち位置でいれるんじゃないかな?』

 

「相手に寄り添う?

相手に寄り添うことが尽くすことになるの?」

 

『傍にいてくれる、そのことが本当はとっても有り難いことなんだよ。

特別な何かをする必要があるんじゃないんだ。

寄り添って、相手のことを知ろうという思いがその人からすれば、もしかしたらよろこんでもらえることじゃないのかな?』

 

「特別な何かをしなくても良い・・・」

 

『そう。

君はそのままでいれば良いんだよ。

寄り添って、相手の事を知る。

それって相手のことを理解する、てことだろ?

まさに今君がみんなからしてもらいたいことだよね。

してもらいたいことを君からみんなに先にするんだ』

 

「僕がみんなのことを理解しようとしていなかったから、みんなも僕のことをわかってくれなかった・・・」

 

『知りようが無かったんだよね。

みんなからしたら君のその思いはわかっていても、君との間に距離を感じていたんじゃないかな?

だから、君から寄り添っていけばどうだい?

今までの人たちにもこれから出会う人たちにも。

そうしていたら、きっと君のこともみんなにわかってもらえるんじゃないかな』

 

「わかったよ!

なんとなくわかったような氣がする。

僕からやってみるよ!」

 

『きっと、よろこんでもらえるよ。

そうしたら、みんなに尽くしたいという君の思いはその瞬間叶ったね。

おめでとう(笑)』