日経平均1万円割れの見方=欧州への金融危機飛び火を嫌気 | 株で儲けよう!!

日経平均1万円割れの見方=欧州への金融危機飛び火を嫌気

 楽天証券経済研究所 チーフストラテジスト・大島和隆氏――日経平均株価があっさりと1万円を割ってきた。日本を含めた各国の株価急落は、米国発の金融危機が欧州に飛び火したことを嫌気している。欧州に対しては統合以来、過度な期待があった。しかし、米国発の金融危機で化けの皮がはがれた。
 4日に英独仏伊の欧州4カ国首脳は、金融危機への対応を協議する緊急会合をパリで開いたものの、実効性のある結論は何も出ず市場には失望感が広がった。LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の崩壊がそれを示している。
 1990年代の日本を見ても、公的資金による不良債権買い取りだけでは金融危機は収まらない。各国中央銀行による協調利下げか、公的資金を金融機関に資本注入するしかないだろう。結局、市場の下げはそれらの催促。利下げは早ければ今週中にも実施されると見る。その後資本注入が実施されれば、そこがクライマックスだ。

[ 株式新聞速報ニュース/KABDAS-EXPRESS ]
提供:モーニングスター社