海外勢など投げ売りで日経平均<.N225>が500円超す下落、円高・債券高も急ピッチ | 株で儲けよう!!

海外勢など投げ売りで日経平均<.N225>が500円超す下落、円高・債券高も急ピッチ

[東京 6日 ロイター] 6日の東京市場は、午後になって日経平均.N225 が一時500円を超す下落となり、ドル/円<JPY=>も103円台のドル安/円高となった。国債先物12月限2JGBZ8は前週末比1円を超す上昇となり、10年最長期国債利回り<JP02960067=JBTC>は一時1.370%まで低下した。

 市場では、米国発の金融不安が欧州にも拡大したことへの懸念に加え、世界的な景気後退リスクを警戒する見方が急速に台頭している。




 株式市場では「海外系の年金勢がリスク圧縮を目指して、日本株の現物売りを加速させている」(外資系証券ストラテジスト)ほか、短期筋の売りも加わって、下値のメドが見えない状況。


 複数の市場筋によると、きょうは現物にまとまった売りが出て、相場の水準が下がり、先物が追随するパターンが多く、市場のムードは大幅に悪化している。


 株安の進行と並行して、外為市場でもドル安/円高が進み、一時、4カ月ぶりの安値となる102.96円まで売り込まれた。ユーロ/円<EURJPY=>も140円台を割り込み、円高が目立っている。


 円債市場では、米欧日による協調利下げ観測が浮上し、5年利付国債利回り<JP00750045=JBTC>は一時、0.895%まで低下。20年利付国債利回り<JP01050069=JBTC>も2.000%まで下がった。マーケットは金融不安と世界景気の後退という2つの要素がスパイラル的に絡み合って事態を悪化させるリスクに敏感になっており、短期的には米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、日銀の動向に市場の目がくぎ付けとなりそうだ。




 (ロイター日本語ニュース 田巻 一彦;編集 )