物凄く個人的な感想ですが、歩き遍路で難所だと思った所をちょっと書きとめてみます。


①別格1番 大山寺

八十八ヶ所と別格二十霊場を同時に打つ場合は、最初の難所となります。山登りの遍路道と車道がありますが、遍路道のほうが車道よりも急登が少ないのと、車道経由(約8km)より2km近くショートカットできるので、雨天でなければ遍路道を歩くほうが楽です。


②12番 焼山寺

言わずと知れた、最大の難所です。

11番藤井寺の本堂脇から焼山寺まで、約13kmの山歩き。6ヶ所のへんろころがし(1・2・4・6は上り、3・5は下り。逆打ちだと上りと下りが入れ替わります)は過酷そのものでした。


③別格3番 慈眼寺

麓からの距離は4kmちょっとですが、遍路道が若干荒れ気味なのと、お寺の本堂が納経所や大師堂のある場所から急坂を約500m上った先、穴禅定と呼ばれる岩窟の前に建っているので、ここまで行くのがまさに修行。手すりが設置されている

ほど急勾配です。


④20番 鶴林寺・21番 太龍寺

鶴林寺と太龍寺の間に宿が無いため、一日で両方打つことになります。鶴林寺まで一時間半ほど山登りして参拝後、一旦完全に山を下りてから改めて太龍寺の山へ一時間半ほど登り直すので、なかなかきついものがありました。


⑤24番 最御崎寺

距離の難所です。23番薬王寺から約76km、室戸岬まで到底一日で歩けるはずもなく、途中で宿泊しながら三日がかりで歩きました。


⑥27番 神峯寺

曲がりくねりつつ上る車道と時々交差しながら、ほぼ真っ直ぐ登って行く”真っ縦"と言われる遍路道で、高知唯一の遍路ころがしです。それなりに厳しい登りですが、距離はそれほど長くないです。お寺に着くと手水場を兼ねた水汲み場があり、この水は神峯の水と呼ばれる土佐の名水です。息を切らせ、汗まみれになって登ってきた身体にこの名水で水分補給すると瞬時に生き返りました。


⑦38番 金剛福寺

最御崎寺を上回る距離の難所です。37番岩本寺がある窪川から、金剛福寺がある足摺岬までは87.9km、札所間の距離が一番離れている区間です。

ここも三日かけて歩きました。


⑧別格7番 金山出石寺

標高812mの山上にあり、麓の大洲から片道で約4時間半の歩きということです。本当なら遍路道を全て歩くはずでしたが、途中で雪が降ってきてにっちもさっちも行かなくなり、結局車道に出た所で通りかかった軽トラに乗せてもらったので、

歩きは次に行く時の宿題としました。


⑨44番 大寶寺・45番 岩屋寺

大洲から内子を経由して久万高原に向かいますが、久万高原の手前で二つの峠越え遍路道があり、どちらも岩がゴロゴロして歩きにくかったです。久万高原に入って大寶寺はまだ行きやすいので良いとして、岩屋寺は八丁坂という遍路道を歩くか、車道で行くかのどちらかですが、遍路道は最初険しい山登り、頂上から岩屋寺の裏山門まではアップダウンを繰り返しながら辿り着きます。ちなみに車道経由で行っても、駐車場がある所からお寺まで急坂と階段が入り混じった道を20〜25分登る必要があり、車で回ってる人たちは脚力不足でヘロヘロになってました。


⑩58番 仙遊寺

ちょっとした山登りで途中までは舗装路、山門をくぐってからお寺までの間が短いけど険しい登りです。宿坊があり、宿泊すればお風呂は温泉なので歩きの疲れも癒されます。朝のお勤めにも参加出来るので、是非泊まってみて下さい。


2️⃣に続きます