投資家にとっての心理的バイアスと対処法 | 株右衛門の経済&投資講座

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経営コンサルタント、心理カウンセラーで英国国立マンチェスター大学MBAホルダーの株右衛門が
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投資家が投資判断をする際には、自身の心理的バイアスに注意する必要があります。

以下に代表的な心理的バイアスとその対処法を紹介します。

 

  1. 確証バイアス:

    自分が信じたいと思う情報を優先的に信じ、反対する情報を無視してしまうバイアス。 

    対処法:情報を収集する際には、自分が偏りがちな情報源に限らず、様々な情報源から

    収集するようにしましょう。

     

  2. 損失回避バイアス:

    損失を回避することを最優先に考え、投資判断に影響を与えるバイアス。 

    対処法:損失を回避することが目的ではなく、リターンを追求することが目的であること

    を意識しましょう。また、リスクとリターンのバランスを考慮したポートフォリオを

    組むことが重要です。

     

  3. 過剰自信バイアス:

    自分が優れていると思い込み、自信過剰になってしまうバイアス。 

    対処法:自分自身の能力や知識に対して適切な評価をし、自信過剰にならないようにしましょう。

    また、投資判断をする際には、自分自身の意見だけでなく、他の専門家の意見も参考にするようにしましょう。

     

  4. 群れの心理バイアス:

    多数派の意見に流され、自分の判断力を失ってしまうバイアス。 

    対処法:投資判断をする際には、自分自身が持っている情報や分析結果に基づいて判断するようにしましょう。

    また、多数派の意見に対しても批判的に検討することが重要です。

     

  5. 親和性バイアス:

    自分と共通点のある企業や銘柄に投資しようとするバイアス。

     対処法:投資判断をする際には、自分自身の好みや共通点だけでなく、企業や銘柄のファンダメンタルズを

    考慮するようにしましょう。

    また、ポートフォリオの分散化を図ることで、親和性バイアスの影響を軽減することができます。