「整体師」という生き方 ~ 一灯照隅、万灯照国 ~ -511ページ目

なぜ整体師に転身をしたのか?

私は、駆け出し三年目の整体師です。
つい3年前までは、企業の第一線で働くサラリーマンでした。
40代半ばにして、24年間勤務した会社を辞め、ゼロから整体師としてスタートしたわけです。
なぜそんな無謀なことをしたのか?・・・よくそう聞かれます。
それを少しずつ、綴っていきたいと思います。

ひとことで言うと、理屈ではない。
そうせざるを得ないほどの強い衝動に駆られ、何ものかに導かれた・・・そう言わざるを得ません。

それまでの人生で、興味をもって取り組んだこと。
何とかしたいと、強く思ってきたこと。

そのすべての延長線上に、整体師の仕事があったのです。
夢中で何かを追いかけていたら、ここへたどりついた・・・そんな感じです。

そのひとつは、「心と身体の健康」です。

企業に勤務していると、心や身体を病んでいる人が非常に多いことに気付きます。
病院で診断を下されていなくとも、常に何らかの不調を抱えている。
不調と言わないまでも、過度に疲労をしていたり、体力が損なわれていたりする。

ほとんどすべての人がそうだといっても過言ではないくらい、不健康な人が多いと感じていました。

どんな仕事であれ、それを為すのは人間です。
その人間が不調であったり、病んでいたら、どうなるのでしょう。

いい仕事ができるはずがありません。
いい製品も、いいサービスも提供できるはずがない。

さまざまな研修をやるのはいいが、それは「心と身体の健康」があってこそ。
それなしに何を積み上げたところで、それは砂上の楼閣である。
ずっとそう思っていました。

私自身、仕事や人間関係のストレスから、大きく体調を崩した時期があります。
何年も、人に言えない苦しい思いをしました。
この世からいなくなってしまいたい・・・そう思った時期もあります。

そのような経験から、「心と身体の健康」に寄与する仕事がしたい。
ずいぶん以前から、ずっとそう思ってきました。

しかし、だからといって、具体的に何をすればいいのか、それがわからずにいました。

<続く>