なぜ整体師に転身をしたのか? | 「整体師」という生き方 ~ 一灯照隅、万灯照国 ~

なぜ整体師に転身をしたのか?

私は、駆け出し三年目の整体師です。
つい3年前までは、企業の第一線で働くサラリーマンでした。
40代半ばにして、24年間勤務した会社を辞め、ゼロから整体師としてスタートしたわけです。
なぜそんな無謀なことをしたのか?・・・よくそう聞かれます。
それを少しずつ、綴っていきたいと思います。

ひとことで言うと、理屈ではない。
そうせざるを得ないほどの強い衝動に駆られ、何ものかに導かれた・・・そう言わざるを得ません。

それまでの人生で、興味をもって取り組んだこと。
何とかしたいと、強く思ってきたこと。

そのすべての延長線上に、整体師の仕事があったのです。
夢中で何かを追いかけていたら、ここへたどりついた・・・そんな感じです。

そのひとつは、「心と身体の健康」です。

企業に勤務していると、心や身体を病んでいる人が非常に多いことに気付きます。
病院で診断を下されていなくとも、常に何らかの不調を抱えている。
不調と言わないまでも、過度に疲労をしていたり、体力が損なわれていたりする。

ほとんどすべての人がそうだといっても過言ではないくらい、不健康な人が多いと感じていました。

どんな仕事であれ、それを為すのは人間です。
その人間が不調であったり、病んでいたら、どうなるのでしょう。

いい仕事ができるはずがありません。
いい製品も、いいサービスも提供できるはずがない。

さまざまな研修をやるのはいいが、それは「心と身体の健康」があってこそ。
それなしに何を積み上げたところで、それは砂上の楼閣である。
ずっとそう思っていました。

私自身、仕事や人間関係のストレスから、大きく体調を崩した時期があります。
何年も、人に言えない苦しい思いをしました。
この世からいなくなってしまいたい・・・そう思った時期もあります。

そのような経験から、「心と身体の健康」に寄与する仕事がしたい。
ずいぶん以前から、ずっとそう思ってきました。

しかし、だからといって、具体的に何をすればいいのか、それがわからずにいました。

<続く>