新年に思うこと ~1月は、特別な月~ | 「整体師」という生き方 ~ 一灯照隅、万灯照国 ~

新年に思うこと ~1月は、特別な月~

謹んで新年のお喜びを申し上げます。

本年もどうかよろしくお願いいたします。




「整体師」という生き方 ~あなたがあなたであるために、心と身体にやさしさ、ぬくもり、安らぎを~-日の出の海




正月明けから、一週間が経ちました。

新年にあたり、何か気の利いたことを書こうと奮闘しているうちに、どうにもまとまりがつかなくなり、今日に至ったというていたらくです。

いや、新年早々、お恥ずかしい。



早いもので、整体という仕事に関わり、6年目に突入します。

実は、1月は、私にとって、特別な月です。



5年前、2008年の1月、私は整体の仕事に出逢いました。

もしかしたら、ここに自分の生きる道があるかも知れない。

そう直感したのです。



目の前に差し出された、人生を変えるチャンス。

それは、京都で開催される、二日間の整体技術セミナーでした。

参加のために必要な費用は、約50万円でした。



たった二日間に、50万円・・・



さすがに、即決は出来ませんでした。

5万円でも、セミナーとしては、高額と感じます。

実に、その10倍です。



新年早々、えらいものに出逢ってしまった。

整体のこと、そしてそのセミナーのことが、頭から離れません。

しかし、翌日には、金策に動きました。



いま行動しなければ、一生行動できない。

ずっと、会社に縛られたまま、息苦しい人生を歩むことになる。

もう、これ以上は我慢できない。

かけがえのない自分の人生、自分の手で切り開いていこう。



そう決意したのです。



しかし、50万円の現金を手にして、振り込む時、身体が震えました。

目に見えない商品に、そんな大金支払ったことないからです。



でも、それと同時に、自分の中で何かが変わりました。

うまく表現できませんが、



スイッチが入った。



そんな感じがしたのです。

それ以降、何かに取りつかれたように、また、何かに導かれるように、無我夢中で行動し続けました。



約半年後には、サラリーマンを辞めました。

そして、整体師として、独立自営を始めました。



当時、私は47歳。

勤務していたのは、年商1兆円を超える大手一流企業です。


上の息子は、高校一年生。

下の息子は、中学二年生。


進学や受験、塾通いなどに、いくらでもお金のかかる時期です。

もちろん、多額の住宅ローンも抱えていました。



そんな中で、未知の業界に飛び込み、未経験の仕事に就く。

しかも、いきなりの独立自営。

一般的な常識で考えると、無謀もいいところです。

100人にやるかと問えば、99人は尻込みするでしょう。



でも、私は行動した。

やらざるを得なかった。

なぜか。



そこに、自分の道を見つけたから。



そうとしか、申し上げようがありません。



経済的な損得で考えれば、大損でしょう。

多大な犠牲や代償を、支払いました。

失ったもの、手放したものも、たくさんあります。

自分勝手過ぎるとのご批判やお叱りも、たくさん受けました。



でも、私は、あの時に決意し、行動して本当に良かった。



心から、そう思います。



あの時、決意しなかったら・・・

50万円に尻込みして、行動していなかったら・・・



私は、この世にいなかったかも知れません。

少なくとも、生き生きとした幸せな人生は歩んでいなかったでしょう。

常識や社会通念に縛られ、息苦しさを我慢して、惰性で日々を過ごす。

そんな毎日を送るのは、死んでいるのも同然だと思います。



この経験が、私の整体法の根幹を成す思想につながっています。

それは、つまり、



「いのちを輝かせる整体」



ということです。



この世に受けた生は、必ず役割りがあります。

それに気付き、精一杯まっとうすること。

それが、いのちを輝かせるということです。

そのお手伝いをすることこそ、整体師の仕事だと私は考えています。



耐えきれない痛みを解消して差し上げる。

つらい症状を根治に導く。



それは、とても重要なことだと思います。

でも、それは通過点に過ぎない。

本当に大切なことは、そこに留まらないと私は考えます。

人々の本当の欲求は、その先にこそあると思うのです。



いい生き方をしたい。

いい人生を送りたい。

幸せになりたい。




それが、真の欲求ではないでしょうか。



痛みや不調は、そのための気付きや学びの機会。

私は、そう考えます。

だから、ただ単に痛みを取る、不調を治癒させる。

それでは、対症療法と変わらないと、私は思うのです。



痛みとは、何か。

不調とは、何か。

なぜそれは起こっているのか。

何に気付き、何を学ぶべきか。

そして、これから先、毎日をどう過ごすか。



一人ひとりに寄り添い、共に考え、一緒に歩んでいく。

かけがえのない、いのちに向き合い、その輝きを共に喜ぶ。




少なくとも私は、そんな整体師でありたいと思います。

今年も、そのために修行を積み、精進して参りたいと思います。



何とぞよろしくお願い申し上げます。



<追伸>



「整体師」という生き方 ~あなたがあなたであるために、心と身体にやさしさ、ぬくもり、安らぎを~-整体教室の風景




昨日、整体教室の第1回目を開講いたしました。

定員10名でしたが、お集まりくださったのは5名でした。

まだまだ告知が足りないと、反省をしています。



昨日を含めて、全6回。

しっかり勉強して、自分とご家族の健康を守っていただきたい。

そう考えております。



大切なのは、本当のことを知ること。

そして、自分で考え、実践行動すること。

それに尽きます。



二週間後に、第2回を開講予定です。

ぜひ楽しみにしていてください。