整体とマッサージ (6) | 「整体師」という生き方 ~ 一灯照隅、万灯照国 ~

整体とマッサージ (6)

みなさん、こんにちは。
無痛整体師、武道家の西田です。

「整体とマッサージ」というテーマで、過去5回の記事投稿をしました。

整体とマッサージ(1)
整体とマッサージ(2)
整体とマッサージ(3)
整体とマッサージ(4)
整体とマッサージ(5)
(※ぜひ上記リンク先記事も、ご一読ください。)

私共の整体院では、いかにして痛みや症状を根本治癒に導くか。
今回は、それを書きます。

まず、大切な大前提を整理しておきましょう。

痛みや症状は、身体からの警告信号である
あるいは、治癒反応である
痛みや症状には、必ず原因がある
痛みや症状の原因は、その人の日常生活の中にある
痛みや症状を治癒させるのは、その人自身の力以外にない

(※症状=病気と置き換えてくださっても結構です)

整体法においては、この大前提のもと、すべてが始まります。
そして、すべてが成り立ちます。

私共では、痛みや症状を「悪」とみなさない。
それらは、身体からの大切な警告信号であり、サインである。
もしくは、治癒反応という命の営みである。
そのように、とらえます。

ですから、まずはこの大前提をお客さまにご理解いただきます。

「整体師」という生き方 ~あなたがあなたであるために、心と身体にやさしさ、ぬくもり、安らぎを~-傾聴、指導の様子

痛みや症状は、本当につらい。
少しでも早く、少しでもラクにしてもらいたい。
それが、みなさんの切実な思いです。

しかし、だからといって、対症療法を続けていたら、どうなるか。

火事と火災報知器の関係を、考えてみてください。
部屋で火の気があると、報知器が探知して、警報を鳴らします。
痛みや症状は、これにあたります。

とりあえずは、警報を止める。
それが、薬物投与などの対症療法の本質です。
力任せのマッサージも、同様です。

時に、それは必要でしょう。
しかし、現代は、ほぼそれ一辺倒になってしまっている。
そこに、大きな問題があります。

火の元を確認せず、消火もせず、ただ警報を止めるだけ。
それを繰り返していたら、どうなりますか?

小さな火で、自然鎮火すれば、幸いです。
しかし、火が延焼する可能性も大いにあります。
何度も警報が鳴るということは、まだ火の気があるということです。
下手をすれば、大火事になること必至です。

火事を起こさないようにするには、

火の元を探すこと。
消火すること、
火が起こらないようにすること。

それが、必要不可欠です。

このような考えのもと、痛みや症状を根治に導く。
それが、私共の基本方針です。

では、具体的に何をするか。
それを説明して参ります。

「整体師」という生き方 ~あなたがあなたであるために、心と身体にやさしさ、ぬくもり、安らぎを~-傾聴、指導の様子

まずは、施術前後の確認をいたします。

身体が、どう変化したか?
自覚症状が、どう変化したか?

それを、詳細に確認します。
なぜなら、原因推測の精度を高めたいからです。

「整体師」という生き方 ~あなたがあなたであるために、心と身体にやさしさ、ぬくもり、安らぎを~-傾聴、指導の様子

その結果に基づき、私共の「見立て」をお伝えいたします。
なぜ、どのように、痛みや症状が生じているかをお話するのです。
ただし、あくまでも推測に過ぎません。

筋肉図や骨格模型を用いる場合も、あります。
より具体的に、ご理解をいただくためです。

「整体師」という生き方 ~あなたがあなたであるために、心と身体にやさしさ、ぬくもり、安らぎを~-傾聴、指導の様子

その上で、どのようにすれば痛みや症状が解消されるのか。
そのために、何を、どうすればいいのか。
どのくらいの期間が必要となるのか。
その「見込み」をお伝えし、根本治癒に向けた計画を話し合います。

注意や留意をしていただきたいこと。
ご自宅や職場で実践していただきたいこと。
そのようなことも、お伝えいたします。

具体的には、次の三つを整えること。
それをお伝えいたします。

1、姿勢
2、呼吸
3、言葉


変えられるものから、変えていく。
そのような取り組みが、重要だと思っています。

「整体師」という生き方 ~あなたがあなたであるために、心と身体にやさしさ、ぬくもり、安らぎを~-傾聴、指導の様子

お客さまには、諸事情があります。
頻繁に通える人もいれば、そうでない人もいます。
なので、その人に最適の計画を、お客さまの立場で考えます。
一方的な押し付けではなく、納得が大切です。

「何回通えば、よくなりますか?」

よく尋ねられます。
しかし、それは個人差があります。
痛みや症状は似ていても、原因が異なるからです。
その後、どう過ごされるかも、治癒に大きな影響を及ぼします。
ゆえに、お尋ねに対しては、同様の症状における実例をお話いたします。
ただし、あくまでも目安であることをご理解ください。

さて、私共の整体院は、慢性症状と自律神経失調症を専門にしています。
なぜなら、それで苦しむ人が、本当に多いからです。

いま、日本の年間医療費は、38兆円に迫ろうとしています。
国家予算の半分近いという、膨大な額です。
しかし、それだけ医療費が高騰しても、病人は一向に減りません。
むしろ、増え続けています。
この矛盾に、ほとんどの人は気付いていません。

病気は、怖いもの。
健康診断を受けねば、健康は守れない。
早期発見、早期治療。
薬が、病気を治してくれる。
予防接種を受けていれば、安心。
歳をとると、介護を受けねばならない。


すべて、強烈な洗脳です。
その結果が、38兆円に迫る医療費です。
医療費が高騰すればするほど、病人が増えるという矛盾。
みなさん、洗脳され、束縛され、依存をさされているのです。
いい加減、それに気付きませんか。

<参考>どんどん悪化する国民の健康と拡大する医療費
http://www.kenko-media.com/health_idst/007788.html

病気や不調は、身体からのサインであり、治癒反応です。
ほとんどの原因は、身体の故障ではなく、扱い方の不備です。
また、身体だけの問題ではありません。
思考やエネルギーが、身体や現実に大きな影響を及ぼしています。
さらに申せば、霊的な示唆もあります。

人間とは、自然そのものです。
それがわかっていれば、何をすればいいのか、何をしてはいけないのかは、自明の理です。
病気を薬や手術だけで治そうとすることが、どれほど不遜で傲慢なことか、おわかりになることと思います。

厚生労働省、日本医師会、製薬会社、保険会社、マスコミ。
それらで構成された、巨大で強固な利権構造。
そこに群がり、私利私欲を貪る人たち。
それらに立ち向かうことは、あまりに無謀です。

だけど一人ひとりが気付き、実践すれば、それでいいのです。
お金も時間も劇的に節約でき、しかも健康が守れる。
真理はシンプルであり、それに従った方が、ラクに生きられるのです。


私共の整体院では、その方法をお伝えしております。

さて、本「整体とマッサージ」シリーズ、長くなりました。
今回で、シリーズ終了といたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。