自分で考え、判断し、実践、行動すること | 「整体師」という生き方 ~ 一灯照隅、万灯照国 ~

自分で考え、判断し、実践、行動すること

みなさん、こんにちは。
無痛整体師、武道家の西田です。

「効いたよね、早めの○○○○」

ある総合感冒薬の有名なキャッチコピーです。
風邪をひいたら、早めに薬を飲むのが、いちばん。
観るものは、そう思い込みます。

かくして、各家庭には、風邪薬が常備される。
薬は、私たちの日常生活に欠かせないものとして浸透する。
健康を守るためには、薬は、必要不可欠。
私たちは、根強く、そう思い込みます。

でも、果たして、本当にそうでしょうか。

私の手元に、ある本があります。
題名は、「怖くて飲めない!」です。
同書のプロローグの一文を、ご紹介いたしましょう。


 三十年ほど前、世界有数の製薬会社メルクの最高経営責任者であったヘンリー・ガズデンの夢は、チューインガムを売るように、健康な人々に薬を売ることだっ た。そんな時代がくれば、メルク社は「あらゆる人に薬を売ることができる」ようになるだろう。それから三十年の月日が流れ、故ガズデンの夢は実現した。
 いまや、世界的な巨大製薬会社の販売促進戦略では、健康な人々がターゲットに据えられている。日常生活での気分の浮き沈みは精神疾患となり、ごくあたり まえの不調は恐ろしい病気に変貌する。そうして、ふつうの人々がどんどん病人にされていくのである。5,000億ドル市場の製薬産業は、死、老化、病気と いった人々の心に深く根付いている恐怖を上手に利用した宣伝キャンペーンによって、人間であればだれもが経験する状態や症状の意味を変えようとしている。 なぜなら、健康な人たちにあなたは病気ですよと吹き込めば、たくさんの金をもうけることができるからだ。

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私は、整体の現場で、多くの不調者と向き合います。
その中で、薬の怖さを肌で感じることが、多々あります。
薬依存から離脱することの難しさも、痛感しています。

「整体師」という生き方 ~あなたがあなたであるために、心と身体にやさしさ、ぬくもり、安らぎを~

しかし、いま、ここで薬服用の是非を問うつもりは、ありません。
薬はダメ!と、目くじらをたてるつもりも、ありません。
世には、薬の処方が必要な病気や症状も、たくさんあるからです。

私が、ここでみなさんにお伝えしたいのは、

自分で考え、判断し、実践、行動すること、

その大切さです。

かけがえのない、自分の命です。
たった、一度の人生です。
身体を交換することは、絶対にできません。
だから、健康を他人に委ねっぱなしでは、ならないのです

自分の健康は、自分で守らねば、ならない。
そんな時代になってきています。

冒頭にご紹介した、総合感冒薬のコンセプト。
それは、

「家族・愛情・思いやり」

だそうです。

風邪ひきを、薬ひとつで、片付ける。
安易に、怖ろしい化学物質を体内に入れる。
それが、愛情でしょうか。
思いやりでしょうか。

私には、まったくそうは思えません。
製薬会社の巧みなマーケティング戦略の罠としか、思えません。

日本の医療費は、年間36兆円だそうです。
年々、高騰しています。
では、劇的に病人の数が減っているでしょうか。

多くの病院の待合い所には、連日、人があふれかえっています。
3時間待ちの、3分間診療。
それが、常識になっているようです。

薬が売れて、病院が繁盛して、誰が喜んでいるのでしょうか。
それで、健康な人や、幸福な人が、増えているでしょうか。

患者さんたちは、一向に治らず、多くの時間を費やし、通院し続けます。
薬の副作用による、複雑な症状で悩む人も多いです。
お医者さまや、看護師さんは、激務のため、疲労困憊しています。

ちょっと、考えれば、わかることです。
そして、少しの努力で、ほとんど医療に関わらずに済むのです。
薬や病院とは、無縁で、生活できるのです。

自分では、何も、考えない。
自分で判断せず、人任せにする。
言われたままに、従う。

そんな人が、なんと多いことか。
それは、命の軽視、冒涜といっても、過言ではないでしょう。
いじめの問題も、原発問題も、すべて根は同じです。
私たちの横着さ、傲慢さが招いたものです。

それに気付いてくださる人が、一人でも増えること。
それを心から願っています。

もし、病院で薬を処方されたら、医師に質問してください。

先生は、私の症状をどう見立てておられますか?
つまり、何が原因で、こうなっているとお考えですか?
その薬を処方する理由は、何ですか?
薬に副作用は、ありませんか?
いつまで、飲み続ける必要がありますか?

少し勇気がいりますが、身を守るために必要な行動だと思います。
それができないなら、極力、病院には近寄らないことです。

以下、参考までに、上記の本の目次です。
ご興味があれば、ぜひ購入して、読んでみてください。
ご自身で考え、判断して、実践してください。
行動してください。

プロローグ 病気という「商品」の売り込み方
第一章 死の恐怖をあおって売り込む・・・高コレステロール
第二章 患者数を多く見積もって売り込む・・・うつ病
第三章 有名人を宣伝に使って売り込む・・・更年期障害
第四章 患者団体と連携して売り込む・・・注意欠陥障害(ADD)
第五章 「病気のリスク」を「病気」にすりかえて売り込む・・・高血圧
第六章 自然現象に病名をつけて売り込む・・・月経前不機嫌性障害(PMDD)
第七章 病名を意図的に変えて売り込む・・・社会不安障害
第八章 検診を習慣づけて売り込む・・・骨粗しょう症
第九章 政府機関を手なずけて売り込む・・・過敏性腸症候群
第十章 個人差を「異常」と決めつけて売り込む・・・女性性機能障害
エピローグ 我々にできるのは「疑問をもつこと」