「心の病」と「医療化」の問題 | 「整体師」という生き方 ~ 一灯照隅、万灯照国 ~

「心の病」と「医療化」の問題

みなさん、こんにちは。
無痛整体師、武道家の西田です。

「医療化」という言葉をご存じでしょうか?

医療化とは、医療的問題でなかった事象が、近代医療の問題として取り扱われ、治療の対象となっていくことをさします。

たとえば、お産。
昔は、お産は、日常の営みでした。
しかし、今は違います。
お産は、医療行為の対象となります。

最近では、肥満も、治療対象です。
禁煙でさえ、保険治療の対象になるそうです。

自分で工夫や努力をせず、医療問題として、通院で解決しようとする。
その結果、薬に依存し、薬に束縛される。

医療化の傾向が顕著なのが、精神医療の分野です。

いま、心療内科やクリニックが、大繁盛しているらしいです。
ところによっては、なかなか予約が取れないとか。
それだけ、心を病んでいる人が多いということでしょう。

ほとんどの場合、治療は投薬一辺倒のようです。
多剤大量処方も、日常茶飯事です。

そもそも、人間の心という複雑な営みが、薬で解決できるのでしょうか。
それに、精神薬の副作用は、たいへん恐ろしいものです。
薬剤性過鎮静や、各種の錐体外路症状を招くことが、多々あります。
幻覚を見たり、凶暴性を誘発することもあります。

さらには、子供。
少し落着きがないと、注意欠陥・多動性障害を疑われる。
元気がないと、うつではないかと言われる。
学校によっては、早々に精神科受診を勧めるそうです。
そして、精神薬を服用している子供も、現実にはいるようです。
判断力や、決断権のない子供が薬害の犠牲になる恐れがあります。
とても胸の痛むことです。

私は、精神医療の専門家ではありません。
ましてや、医療従事者でもありません。
しかし、整体の現場で、精神疾患とされる、多くの方と向き合っています。

その経験から、言えるのは、心と身体は一体であること。
そして、心にも身体にも、自然治癒力があること。
それに委ねるのが、いちばんであること。
それを実感しています。

心であれ、身体であれ、不調には必ず原因があります。
そして、好不調を繰り返すのが、人間です。
不調が、悪いわけではないのです。
むしろ、自分の生活や考え方などを見直す、よいきっかけなのです。

心の問題でお悩みの方。
一人で抱えず、誰かに相談してください。
できれば薬に頼らない方法を、探してみてください。
医療ではない、有効な解決方法もあることを、知ってください。
整体院へ行くのは、有効な選択肢のひとつです。
「整体師」という生き方 ~あなたがあなたであるために、心と身体にやさしさ、ぬくもり、安らぎを~

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。