命の営みを整える、そんな整体を目指して | 「整体師」という生き方 ~ 一灯照隅、万灯照国 ~

命の営みを整える、そんな整体を目指して

みなさん、こんばんは。
無痛整体師、武道家の西田です。

人間は、肉体だけで生きているのではありません。

それに異論を唱える人はいないでしょう。

しかし、病気になると、医師は肉体しかみません。
いや、肉体さえみない。
医師は、検査結果の数値や、パソコンの画面ばかりを眺めている。
話もロクに聴かず、身体には触れもしない。
そんなもので、何がわかるのか、誰も疑問に思いません。

そして、治療は、点滴、注射、投薬。
みなさん、言われるままに、疑問も持たず、素直に従います。
いや、喜んで、薬を飲んでおられます。

そのような乱暴なことが、常識としてまかり通っている。
だから、病気がなくならないし、新たな病気が次々と出てくる。
私は、そのように思います。

生きるとは、命の営みです。

肉体、心、魂。
それらが高度に、精緻に統合されて、命を営んでいる。
また、宇宙、自然、時間、人、ものとの関係の中で、生きている。
これは、厳然たる事実です。

痛みや病気は、命の営みの結果、生じたものです。
原因は、営みの中にあるのです。
なのに、なぜそれを見ようとしないのでしょう。
肉体、しかも検査結果だけを見て、簡単に薬を処方するのでしょう。

目に見えないことしか、信じない。
そして、インスタントに、ものごとを解決しようとする。

私には、非常に傲慢で、乱暴な行為に思えます。

しかし、乱暴な仕打ちに対しても、私たちの命は輝こうとします。
命の力は、まことに強く、たくましいものです。
しかし、ついには力尽き、どうしようもなくなります。
そんな方が、藁にもすがりたい気持ちで、整体などの自然療法や代替療法を頼り、「治してくれ」とおっしゃいます。

ちょっと、待ってください。
私のところへ来るなら、考え方を根本的に改めてください。
治すのは、あくまでもご自分自身です。
私は、その導きや、お手伝いをするだけです。

私は、そのように申します。
そうでないと、治るものも、治らないからです。

そして、私たち整体師も、反省せねばなりません。
骨格がどうだ、筋肉のハリがどうだ・・・
ともすると、それに終始する場合が多いのではないでしょうか。
これでは、医師とあまり変わりません。

命の営みを整える。

それが、整体が目指すところではないかと、私は考えています。
ゆえに、肉体だけでなく、心も、魂もみる。
と申しても、心も、魂も、目には見えないものです。
触れることも、できません。

心、魂・・・とても難しいテーマです。
しかし、そこに関わらないと、真の治癒は望めない。
何より、本当の意味で、幸せには導けない。
医療との役割分担も、できない。

私は、そう考えております。
なので、あえて茨の道を歩もうと思っております。

「整体師」という生き方 ~あなたがあなたであるために、心と身体にやさしさ、ぬくもり、安らぎを~
先日、石川県の白山市で撮影した、空と海です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。