前腕を緩める | 「整体師」という生き方 ~ 一灯照隅、万灯照国 ~

前腕を緩める

みなさん、こんにちは。
無痛整体師、武道家の西田です。

腕において、肘から先を「前腕(ぜんわん)」と呼びます。
前腕の疲労が、いろんな症状の原因になっているという例をご紹介します。

「整体師」という生き方 ~あなたがあなたであるために、心と身体にやさしさ、ぬくもり、安らぎを~
ちなみにこれは、私の前腕です。キレイでしょ(笑)

昨夜、久しぶりに中学時代の友人と会いました。
中国へ単身赴任している友人が、日本へ一時帰国したためです。

昨年の秋、彼は中国で交通事故に遭いました。
怪我は治ったのですが、左手小指の痛みがどうしてもとれない。
もう半年は、患っているそうです。
晩飯を食べながら、彼が、そう話してくれました。

「ちょっと、見せてみ」

私がそう言うと、彼は身構えました。

「絶対にイヤ!痛いから!」

私のことを、まったく信用していないようです。
友人って、こんなもんです(笑)

「いや、絶対に痛いこと、せえへんから・・・」

渋る彼を説き伏せ、手を見せてもらいました。

静止状態では、痛くない。
指を握り込む(=指を曲げる)と、痛みが出る。
そんな症状でした。

私たちの専門用語で、「動作転位」というものがあります。
動作に伴い、筋肉や関節が転位をし、痛みを発する状態です。
転位とは、本来の位置にないという意味です。

私は、彼の症状を動作転位によるものと判断しました。
そして、手指の関節にアプローチをしました。
しかし、痛みが増すばかりなので、中止。

次に、彼の左前腕を確認しました。
すると、カンカンに張っています。

あ、これだ・・・

これまた専門用語で恐縮ですが、「牽引法」と「捻転法」を用いて、左前腕の筋肉を緩めてみました。
所要時間、約30秒。

「どう?」

聞くと、彼は先ほどと同じように、指を握り込みました。
そして、信じられないという顔をしました。

「95%、痛みが消えた・・・」

多少の違和感はあるそうなのですが、さっきと全く違う。
半年も痛い思いをしたのは、何だったんだ・・・
これでやっと、彼は私のことを認めてくれたようです(笑)

案外知られていませんが、今回の例のように、前腕の疲労と緊張が、いろんな症状の原因になります。
たとえば、肩こりや首こり、頭痛も、ここに起因することもあります。
パソコン、筆記、家事などで、私たちは常に前腕を酷使しているからです。

全身は、常に連動、連携して動いています。
その事実を頭に入れ、自分の不調を見直してみてください。
新たな解決の糸口が見えてくることと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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