「緩める(ゆるめる)」ことへの誤解 | 「整体師」という生き方 ~ 一灯照隅、万灯照国 ~

「緩める(ゆるめる)」ことへの誤解

みなさん、こんにちは。
無痛整体師、武道家の西田です。

「緩める」

その大切さが、浸透しつつあります。
喜ばしいことだと感じます。
ただ、

「緩める=単なる弛緩」ではありません。

以前、お客さまに、こんな話をうかがいました。

ぎっくり腰になって、激痛で動けなくなった。
整形外科で受診をした。
そうしたら、筋肉弛緩剤を注射された。
その結果、痛みはなくなったが、歩けなくなった・・・

耳を疑いましたが、事実だそうです。
まったく、笑えない話です。

ぎっくり腰は、多くの場合、筋肉の過緊張が原因です。
ゆえに、筋肉を弛緩をさせれば、痛みは消えます。
しかし、歩けなくなっては、何にもなりません。
弛緩させればいいというものでは、決してないのです。

私は、次のように考えています。

「緩める=必要に応じて、自在に緊張や弛緩ができる状態にする」

これは「自然な状態にする」ということと、同義でもあります。

イメージは、野生動物です。
のんびり昼寝をしているかと思いきや、必要があればさっと飛び起き、臨戦態勢に入り、準備運動もなしに、全力で疾走する・・・
それが、真に「緩んだ状態」ではないかと思います。

「整体師」という生き方 ~あなたがあなたであるために、心と身体にやさしさ、ぬくもり、安らぎを~

「緩める」ことは、健康維持において、非常に大切です。
しかし、身体だけ緩んでも、心が緩んでなければ、不十分です。
心と身体、両方の緩みが、大切です。

私が「緩める」ことの大切さに至ったのは、武道稽古の結果です。
自在に動ける身体とは・・・その先に「緩める」ことがありました。
整体の道へ入ったのも、「緩める」ことの必要性、素晴らしさを知ったからといっても、過言ではないと思います。

ゆえに、「心身楽々堂」 では、「緩める」ことを最重視しております。
もちろん、心と身体、両面からのアプローチを行います。

以下、私が大きな影響を受けた、高岡英夫先生のご著書です。
高岡先生は、「緩める」ことの重要性を、最も早く、強く唱え始めた方ではないでしょうか。
特にこの本は、お勧めです。
「身」をゆるめ「心」を放つ/高岡 英夫
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。