息苦しい(生き苦しい)と感じている、当時の自分へ | 「整体師」という生き方 ~ 一灯照隅、万灯照国 ~

息苦しい(生き苦しい)と感じている、当時の自分へ

みなさん、こんにちは!
無痛整体師、武道家の西田です!

先日、私の整体院へ、ある男性のお客さまがお見えになりました。
「身体の歪みをみて欲しい」とのことでした。
しかし、よくお話をうかがうと、現在、休職中とのことです。
仕事のストレスから、体調を崩されたようです。

企業勤務は、本当にたいへんです。

思わず、自分のサラリーマン時代を思い出しました。

「整体師」という生き方 ~整体師への転職・独立開業・自営、応援ブログ~-通勤ラッシュ

毎日の通勤ラッシュ。
約1時間とはいえ、満員電車は、拷問に近い。
どう頑張っても、笑顔になどなれない。
逆に、笑顔でいたら、変態扱いされるだろう。

やっとの思いで、出社。
通勤の緊張をとらないと、仕事に着手できない。
それほど、通勤ラッシュは過酷だ。
しかし、油断は禁物。
どこから、どんな矢が飛んでくるか、わからない。

仕事上の、最大のストレス。
それは、仕事を進めるのに、突破する関門が多すぎること。
会議や、調整に時間と労力がかかりすぎること。

たとえば、ある得意先向けに企画を作り、提案する場合。

まず、直属の上司におうかがいを立てる。
次に、その上の上司。
場合によっては、そのまた上の上司へ。
大きなプロジェクトであれば、さらにそのまた上の上司へ。

それが済んだら、営業部門へ。
そして、関連部門の調整。
「そんなこと、聞いてないよ」のひとことが、いかに怖いか。
敵は、社内にいる。

関門をくぐるたびに、修正や追加が発生する。
何度も、何度もやり直す。
そうこうしているうちに、企画内容が変質していく。
自分の意図したものとは、違っていく。
とても自分の手に負えそうにないものになることもある。

その先に、やっと得意先という関門へたどりつく。
変質してしまった内容ゆえに、プレゼンテーションしにくい。
心からの言葉が出ないのだ。

だから、いい結果が出ない。
あるいは、運よくGOサインが出ても、変質した内容を推し進めていくのは、これまた拷問に近い。
自分を押し殺して、進める以外にない。

ずっと、そんな毎日。
心がヒリヒリしていても、容赦なく塩がすりこまれる。

おまえは根回しが下手だ、気配りが足りない・・
本当にやる気があるのか、建前で仕事をするな・・・
そう言われれば、それまで。
何も、返せない。

毎日、何をやってるんだろう?
自分って、何だろう?
これから先、いったい、どうなるんだろう?
定年を迎えたら、何が残るんだろう?

出口の見えない真っ暗なトンネルを、独りで歩く。
胸を締め付けるような不安。
恐怖で叫びだしたくなるが、それはできない。
家族を不安にさせるし、会社に迷惑をかけられない。

そもそも、能力のない自分が悪いのだ。
もっと頑張らなくては・・・
そうやって、頑張り続ける・・・

これでは、身体も心もおかしくなります。
事実、私は、おかしくなりました。

そんなにイヤなら、さっさと辞めればいいのに・・・
いまなら、そう思います。
でも、それができないのが、サラリーマンです。
他の選択肢が、見つからないのです。

私はいま、息苦しい、生き苦しいと感じている、当時の自分に対して、メッセージを発しています。

組織を離れ、技と心を学び、自分の腕一本で生きていく。
本当にたいへんだけど、やればできる。
あきらめなければ、必ず夢は実現するのです。

必ずしも、整体師になれとは、言わない。
向き、不向きがあります。
世界は広いし、いろんな選択肢や可能性がある。
それに、目を向けて欲しい。

特に、ソーシャルメディアの本格普及が始まる今は、大きなチャンス。
個人が、企業に匹敵する影響力をもてる可能性があります。
始めるのは、早ければ早いほどいい。

縛られて、依存して生きるか。
勇気をもって、自立の道を歩むか。

選ぶのは、自分自身です。
選択の結果を享受するものも、自分自身です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。