心の姿勢も大切に | 「整体師」という生き方 ~ 一灯照隅、万灯照国 ~

心の姿勢も大切に

みなさん、こんばんは!
無痛整体師、武道家の西田です!

「整体師」という生き方 ~整体師への転職・独立開業・自営、応援ブログ~-正座

健康を保つ上では、姿勢が大切!

これは、誰もが認めることでしょう。
姿勢をよくすると言っても、「軍隊式きおつけ!」ではない。
自然体、リラックス、バランスの良さが大切。
そのことも、かなり一般的に浸透してきたと思います。
たいへん好ましいことです。

身体的な姿勢も大切ですが、それと同等以上に大切なのが、

心の姿勢

だと私は考えています。

たとえば食事の時。
みなさん、どんな姿勢で食事をされますか?
猫背になっていませんか?
ななめを向いたり、足を組んだりしていませんか?

食事とは、大げさに申し上げると、他の命をいただくことです。

そして、たくさんの人の手を経て、口にできるのです。
そのことを思うと、自然に感謝の気持ちがわいてきます。
すると、自然に姿勢を正したくなるのではないでしょうか。

禅宗において、食事の前に唱えられる「五観の偈」というものがあります。
以下にご紹介をいたします。

一には 功の多少を計り、彼の来処を量る。
二には 己が徳行の、全欠を忖つて供に応ず。
三には 心を防ぎ過を離るることは、貪等を宗とす。
四には 正に良薬を事とすることは、形枯を療ぜんが為なり。
五には 成道の為の故に、今此の食を受く。

意味としては、下記の通りです。

一、食事はいただくまでに、いかに多くの人々の手数や苦労があったかを深く考え、感謝していただきましょう。
二、私たちは、この食事をいただくに値するほどの正しい振舞や、世のため人のために役立つような行いとしているかどうかを深く反省していただきましょう。
三、美しい心をくらます、むさぼり、いかり、ねたみの三毒をおさえ、修行の心をもっていただきましょう。
四、食事は、私たちの身と心の弱まりを治す良薬であるから、正しい目的をもっていただきましょう。
五、いまいただく食事は、身心ともにすこやかに、仏の道を成ずるため、ともに理想をもっていただきましょう。

毎食、唱えるわけにはいかないかも知れません。
でも、少なくとも日本には、伝統的に、こういった精神文化がある。
それを思いだすことが、とても大切ではないでしょうか。

少なくとも、食事前は、「いただきます」と手を合わせましょう。
すると、心も身体も、背筋が伸びる感じがするのではないでしょうか。

姿勢を正すとは、身体だけのことではありません。
心の姿勢を正すことが、とても大切だと私は考えております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。