「先生」という呼称 | 「整体師」という生き方 ~ 一灯照隅、万灯照国 ~

「先生」という呼称

私の整体法講座では、受講生を「先生」とお呼びいたします。
最初から、つまり、受講を決意し、この道を歩む覚悟を決めた時点からです。
ほとんどの方が、慣れない呼称にドギマギされます。

整体とは、人さまの命に関わらせていただく、神聖なる仕事です。
縁あって、その道を志し、天からの贈り物ともいうべき整体技術を授かることになった。
その選ばれた方に対する敬意を込めて、先生とお呼びするのです。

これは、師匠から受け継いだ伝統的習慣です。
師匠もまた、自分の師匠から、それを受け継いだそうです。

整体師の仕事とは、あらゆる手段を駆使して、頼って来てくださる方を健康に導くことです。
いわば、健康指導者であり、だから、先生なのです。

技術のありなし、知識のありなしは、関係ありません。
もちろん、資格のあるなしも、関係ありません。
必要なのは、指導者としての自覚をもって、毎日を生きること。
私は、そう思っております。

先生とは、「先に、生きる」ということだと思います。
だから、人さまを導けるのです。

勉強して、たくさん知識をつけることも、大切です。
でも、何よりも大切なのは、経験から生まれた知恵です。
経験は、行動や実践しないと、できません。
だから、とにかく行動して欲しい、実践してほしい。
そして、自分の頭で考えてほしい。
受講生のみなさんには、その願いも込め、先生とお呼びするのです。

今日も、素晴らしい一日になります。
生かせていただけることに、心からの幸せを感じます。
すべてを生成化育させる大いなる力に、心よりの感謝をささげます。
生きとし生けるものが、幸せでありますように。
ありがとうございます。