なんだなんだ、
最近の「わたし」の歪み具合、、。
と、いう日々が重なっていたのだ。

あと2.3秒ずれてれば、
これって起こらなかったよね、とか
なんでアレが
こんなことに繋がるかな、とか
そんなつもりじゃないのに
なんで、こんな感じにとられるかな、とか
うまくいかないことが
響きあって増幅し
ただでさえアクシデントやイレギュラーには弱い「わたし」が
じわじわと内側から正気を抜かれていってた頃
マルっと借りる機会を得た漫画本。



友人の娘さんが中学生くらいのころ

買ってて、家にあったから

読んでみたら、泣けてきた、という

芦原妃名子さんの『砂時計』。全十巻。




少女漫画にしては、

深くてリアル。

何だか、心の底まで

手を入れられるような

怖さも感じさせる。


作品で

これだけ表現できるのならば

発信元である自身の心のひだは

どれほどの繊細な感度を持っていたことだろう。


作者の数十年後の

結末を

知っているから

読んでる方にも

さらに迫ってくる。


遺したモノが

語りかけてくる。


『作品』って

すごいね。


ある意味

遺書だね。


わたしたち皆んなが

作品を遺しながら生きているんだ。

想いという作品を。

、、、

、、、

話は変わるケド

登場人物では

社会人編に出てきて

あっという間に消える『サクラ』が

割と好き。


しかしまぁ

最初はどうなるかと思ったけど

終盤の畳み掛けはすごかったな。

何度も傷つけあって

心から血を流しながら

傷が癒えていくプロセスは見事だった。


才能ある作家さんだったんだよね。


合掌。