スタジオに帰ってまいりました。
撮影中は暑かったのですが、上着を脱ぐこともできず、
一生懸命短い時間ですが撮影をさせていただきました。
汗びっしょりのTシャツなど、エアコンの下ではとても寒く、
今スタジオ前で太陽に当たって私自身も一緒に干しています。

さて、2021年3月26日、
ここで撮影をする予定で、颯爽と伺いました。
私の立っている位置は、駐車場です。
その駐車場のわずかな高低差でつまづき、
顔面からコンクリートにぶつけて前歯インプラント3本が壊れ、
その後続く撮影はできず、医科歯科大学救急に行きました。
コロナ中でコロナの検査など色々されて、
少し時間がかかりましたが、
教授が来るまで緊急救命室でCTスキャンなどやっていただき、
教授が来たと同時に、
山岸さん、これは手術しなければダメだね、と言われ、即入院と言われました。

 



さすがに勇気がなく、今日は返して下さい、とお願いをして、
それから2年4ヶ月、大学病地の整形外科「通っております。先生とは本音で話ができるようになって、
少しだけ安心していますが、手足のしびれは悪くなる一方です。いつか頚椎の手術をしなければいけないのか? 
今日の撮影は、私にとっては辛い場所です。[
昭和4年に完成したこの建物、
将来文化財にきっとなるでしょう。
撮った写真を発表できないのが残念ですが、
いつかまた発表させていただきます。

昭和4年の建物の中で、ふと思い浮かべたのは、
みなさんご存知ではないと思いますが、
あがた森魚さんの赤色エレジーを思い出し、
YouTubeミュージックで何度か聞き返しています。
少しセンチになりますが、長いカメラマン人生で、
何もないのはおかし過ぎますよね。
私の人生の一大事でした。


今日は、そこに戻って、写真を撮ることができ、感無量です。
もう少し日光浴します。