先生がお亡くなりになって、何日経ったのか。
詳しいことも何も分からず、
誰かが連絡をしてくれるのを待っていました。
今朝、撮影が始まる寸前に、先生のお嬢様から連絡があり、
先生が他界したことを直接聞き、現実になりました。

先生と出会ったのは、
36年前に初めてであったような気がします。
その後に、銀座のコダックフォトサロンで
KAOSという写真展を開催している時に、
先生が会場に来ていただき、
名前が同じ「Shin」だからと言ってくださり、その後
伸ちゃん、伸ちゃんと、可愛がっていただきました。
たまに事務所に顔を出していただいたり、
可愛いお嬢様の写真を撮らせていただいたり、
私にとっては初めての大物写真家の先生でした。
今年も、突然スタジオに写真集を持って現れ、
写真集をひょいと置いてお帰りになりました。
今回の写真展にはいち早く、
アメリカに行っているから、行けないね、と
メールをくださり、私も軽く、
大丈夫ですよと返事をいたしました。
今朝、お嬢様から電話があり、
苦しまないでお亡くなりになったと聞き、
少し気持ちが救われました。

先生、安らかにお休みください。
私にとっては、私が無名の頃から
可愛がっていただいた本当に数少ない写真家の先生です。

 



ここに3枚の写真を載せさせていただきます。
1988年、当時の学研CAPAで
写真の町東川に出向いた時の写真です。
右側は今は亡き竹内敏信先生。
そして、吉野信先生。
そして、当時のCAPAの編集長の阿部庄之助さん。
そして、若かりし頃の私です。
竹内先生もお亡くなりになり、
多分天国でまた再会しているのでしょうね。
真ん中の写真集を今年先生が届けてくれたものです。

下段は、私の瞬間の顔シリーズに撮影させていただいた先生です。

まだまだたくさんの先生との写真がありますが、
まずは今日お嬢さんから電話をいただいたので、
こうしてブログに書き込ませていただいております。

先生、心からご冥福をお祈りいたします。

吉野信先生。
その内私もまたおそばに行くことがあると思います。
漢字は違っても、名前が同じ「Shin」です。
これから残された時間を
一生懸命写真を撮っていきたいと思います。