学校も家も嫌になりはじめる、一年前に新しい母と父の間に、子供が生まれました。

再婚時に、私に対して、新しい母は

『女はきたならしいから嫌いなんだよ!』

そう言っていました。


新しい母が授かった子供は
女の子


彼女は、あの時の発言を、覚えていたのか


『やっぱり、自分がお腹を痛めた子供は、どっちでも(男でも女でも)可愛い』

そう、言っていました。


彼女は、まだ小さい娘にも洗脳をしていきました。

『あいつは、うちの子じゃないから』
『だらしない母親の子だから、パパの子じゃないんだから』


そして新しい母親は、私に対しては

『おまえは、本当は、引き取らないことが、パパとの結婚の条件だったんだよ!

本当は、施設に入れることになってたんだ。

おまえは、おばあちゃまとか言ってるけど、てめーのばばぁも、承知してたんだよ。

家の体裁があるから、仕方なく面倒見てやってるんだ。』


そう言うようになったのです。

ショックでした。

ですが、私の記憶の中に、その言葉を否定できない出来事がありました。


母が出ていった後、母方の実家に父に連れていかれました。

一泊した翌日、父だけが車に乗って何処かへ行こうとしました。

その時、母方の実家にずっと住むことも、伝えられておらず
少しの間、そこで待ってる。

そんな話だったのに。。

いつもなら、
『うん。早く帰ってきてね。』

そう答えるのに

その日だけは、大泣きしながら、父の車の助手席のドアにしがみついていました。


また、おいていかれる。

そう、直感したのです。


新しい母が、何かのきっかけで、父に
私を施設に行かせるはずだった話を
夕食時にした時、父が本当の母の実家に連れていった日のことを話しました。

『あの時、泣きながら追いかけてきた時、
母親に捨てられた後だったから、敏感になってて、バレちゃったんだよな(笑)
可哀想に思って連れて帰ってきたのが間違いだったよなぁ。』

その言葉を聞いて、新しい母は言いました。

『捨て猫や捨て犬に情けを掛けちゃいけないって言うじゃない(笑)
ホントそのとおりよね。』

私は、両親から捨てられた子供だったのを、実感しました。

誰からも必要とされず

生まれてきたことも否定され


最低でした。


祖母に、一連の話をしたとき
『マイちゃんはね、おじいちゃまに本当に可愛がられたのよ。
おまえは、おまえはって、マイちゃんを呼んでいたら、それが自分の名前だと思ったみたいで、
マイちゃんは、自分で「マイねっ。マイねっ。」って言うようになって

マイちゃんは、愛されて生まれてきたのよ。』


そう言ってくれました。

しかし、祖母の言葉にも、何故か不安な思いがありました。

祖母の言葉、新しい母の言葉の意味が理解できたのは
それから、約10ほど、後のことです。



妹が生れて
新しい母と父は

私に言いました。

『おまえは、ゆかを呼び捨てにできる立場じゃないんだから。さん、か、ちゃん、をつけて呼べ。いいな。
おまえは、同等の立場じゃない。』

そう、クギをさされました。