ちょうど、父が今の母と再婚してから二年後
私たちは、都内から埼玉の方へ引っ越ししました。

都内に消防署の家族寮もあったのですが
本当の母が出ていったとき、寮にいたため
女房に逃げられた男と母親に捨てられた子供達と
有名人となってしまったようです。



父は、かなり気位の高い人なので、恥をかかされたと恨んでいました。

何故母が、出ていってしまったのか

について、本当の理由を知っている、私には一切言いませんでしたが


弟には、散々なことを言っていたということを
今から、7年ほど前に知りました。

父は、本当の母のことを
「男好きだったので、男をつくって逃げ、その男と暮らしている。」
と、言っていました。

しかし、残念ながら、父は、母がいなくなってすぐ複数の女性と交際していました。
父は、母が出ていって、二年もしない間に
二人の女性を新しい母親になる人と連れてきました。

また、父は、
「お前たちの母親は、母性愛がないやつだから、捨ててから一回も様子を影から見に来たこともない最低の女だ。」
とも言っていました。


しかし、祖母に預けっ放しで、会いに来なかったのは父でした。
新しい母親になる人と何回か来たのと、クリスマス

私と弟の誕生日すら覚えていません。


また、父は
「金遣いが荒いやつだった。
何度も金の使い方を教えてやったのに」
と言っていました。


しかし、母が出ていった当時の消防署職員の給料は、壱万円もなく、私が祖父母に預けられていた間、母も働いていたのですが
そのお金も父が使っていたことを祖母から聞きました。


また、父は
「家のことを何にもしない奴だったし、料理も凄く下手だった。」
と言っていました。


でも、家はいつも片付いていました。そうでなければ、暴力をふるわれます。
父が読んだ新聞が片付いてなくても、母が父に殴られていました。
料理も父が釣って帰る魚を、「煮る?焼く?揚げる?」と、聞くほどレパートリーは豊富でしたし、
祖母に我が家の味を教わっていたりもしていました。

そうです。父は、自分や今の母親がしてきたことを
すべて、本当の母がしたこととして話していたのです。


埼玉は、賃貸の公団住宅に引っ越したのですが、

母が、
「安月給のやつに騙されて、ババァコブ付きだし、能だかなんだか知らねぇけど、昔は偉い先生でも、金がなきゃ意味ねぇじゃねぇか。」

と言っていたので
貧しい当時の下級公務員には、新しい家も買うことができずにいたんだろうと思っていました。


でも、公務員はローンが組めたり、共済で住宅貸し付けがあったりで
家を買うことができたようです。

新しい母親は、パチンコに競馬
父は、その頃は、新しい母親に飽きて、他の女性にお金を注ぎ込んでいました。

そんなんで、家を買うことができるわけありません。

寮にいて、普通に生活していたら、一戸建ても建てられたし
生活も楽だったと思います。

父は、職場での自分のプライドが大事だったし
当時の同じ寮にいた人の中には、本当のことを知っている人がいたので
公務員寮に住まなくなったのですから

現に父は、私を怒鳴り付けるときに、よく言いました。
「てめーの母親のせいで、公務員寮に住めなくなったんだぞ。○○(同僚の名前)のやつは、偉そうに余計なこと言ってきやがって」と。。



そして、引っ越し先でも、モラハラは、続きます。

それは、日を追うごとに酷くなっていきました。


(続く)