《家庭におけるモラルハラスメントⅡ》

親子間のモラルハラスメント


親子間でのモラルハラスメントは、時として悲しいニュースとなってしまう結末をむかえてしまうこともあります。

全国にある、児童施設に入っている子供たちは、以前は孤児院といわれ、捨てられた子供や、両親が亡くなって、引き取り手のない子供が大半でしたが
現在では、虐待から守るために、親元から離れて暮している子供が殆どだそうです。

また、施設に行っても、いじめ問題があり、中学までしかいられず、僅かなお金で社会へ放り出されたり、就職ができなかったりなどの様々な問題があります。


家庭の中で、虐待から逃れられない子供たちも、いつかは自分のことを優しく抱き締めてくれる日が来ると信じ
ほんの一瞬、親が見せる偽り(?)の優しさが嬉しくて、我慢をしています。

悪戯や危険なことや人としてしてはならないことをした時に、教えるのは、親の役目です。
ですが、それを放棄しても、また、限度を越しても
子供の心には、深い傷を残すことになります。

だからといって、叱らない親みんなに愛情かあるわけでもありません。


児童虐待については、今から30年ほど前から、相談を受けてきました。

まだ、自分自身に起こっていたことも整理が出来ていないため、夫婦間や職場などのように、分析ができてはいませんが

夫婦間のモラルハラスメントは、時として、子供に向けられることも多いため
事例として、過去に相談を受けた内容や、施設の話を暫く、綴りたいと思います。



~モラハラの被害にあい、自分を卑下し、不安や恐怖にさらされている人たちへ~



すぐれた教育者、指導者はどこかよいところを見つけて、そこへ道をつけておく。批評された側では、多少けなされていても、ほめられたところをよりどころにして希望をつなぎとめることができる。
全面的に否定してしまえば、やられた方ではもう立ち上がる元気もなくなる。自分でダメだと言うのでさえひどい打撃である。ましてや他人からダメだときめつけられたら、目の前が真っ暗になってしまう。
お互いに自分の過去をふりかえって、とにかくここまでやってこれたのは誰のおかげかと考えてみると、たいていは、ほめてくれた人が頭に浮かぶのである。


----「思考の生理学」より----