《家庭におけるモラルハラスメント》

タイプ別その2

自営業型

何の根拠もないのだが、自分で起業しても社長としてやっていけると思っている。

「俺は信頼あるから、起業したら仕事がバンバン入ってくる。」と、普段から言っている。

そのくせ、起業をするための準備などを知らない。
ひどい場合「0円で株式会社をできるのに、自分でやるのに何処に登録や申請の必要があるんだ?」と言ったり
「自分で会社をはじめるんだから、お金はすべて俺のものだ」と言って、公私の財布が一緒である。

経営がうまくいかなくなると、「お前がちゃんとやらないからだ」と、自分に非があっても、被害者のせいにする。


Cさんの場合

ある日、「社長の奴に、俺と所長とどっちをとるか決めろって言ったら所長だって言いやがった。あんな会社絶対に辞めてやる。」
と言って会社を辞めて帰ってきた。

所長としては、モラオを次期所長に育てるために、いろいろな仕事をさせはじめたのだが
頭を下げるのが嫌いなうちのモラオは、営業に行かない。そのため、モラオの他の仕事を取り上げて、営業に行かせるつもりだったようだが
モラオには所長の親心が理解できなかったようだ。
仕事の邪魔をして仕事を取り上げる上司と自分のどちらかを選べと社長に言いに行ったらしい。
誰が見ても悪いのはモラオ。
モラオをこの状態で庇うわけがない。
「あんなできそこないの会社。俺が会社をはじめれば、全部俺のところへ仕事がきて潰れるんだ」
と、会社をはじめたものの、登記も申請もしにいかなければ、起業したという挨拶まわりも、挨拶状も出さない。
「普通、起業しましたって挨拶に行ったり、挨拶状出したりするでしょ。」
「俺が仕事をするのに、なんで頭下げに行かなきゃいけないんだ!」
はぁ~?行かなきゃ仕事もらえないって。。
「貴方が独立したの信用してないかもしれないじゃない?手土産持って行ってみたら?」
「しょーがねぇなー。タオルでいいだろ。タオルで」
(略)
一カ月半過ぎて、仕事の依頼がひとつもなく、おかしいなぁと思い。
「仕事ないの?」
「お前が行けっていったから、挨拶に行ったのに、恥かきに行っただけだ!」
といきなり激怒。
「どこに何回ぐらい行ったの?」
「何度も行けるか。タオルまで持って行ってやったんだぞ」

だめだこりゃ。
「営業って一回行ったからって、仕事をもらえるほど簡単じゃないのよ。みんな何度も足を運んでるの、大変なのわかった?」
「なんで、俺がそんなみじめなことして歩かなあかんねん!」

救いようがない。

この後、彼は前の会社を辞めることになったのも、独立が失敗したのも、全部私のせいだと言い触らすようになる


芸術家型

成功者が楽して成功していて、自分には運が無いだけと思っている

「あいつより、俺の方が才能あるのに世間の奴らはわかってない」が口癖である。

酷い場合は、成功者はみんな、お金や体で認められたと思っている。

Dさんの場合

「お前みたいに才能無いやつはいいよなぁ」
嫌なことがあると、彼はいつもこの言葉を口にする。
この間までは「何かあったの」と、聞いていけど、もう聞きたくない。

嫉妬している人たちの悪口ばかりで、気分が悪くなるからだ。

彼は文句や愚痴は言うが、何かを続けたり、頑張ってチャレンジしたりしたことがない。

才能がないからかもしれないが、努力の人もたくさんいる。
努力。彼にとって一番嫌いな言葉である。



~モラハラの被害にあい、自分を卑下し、不安や恐怖にさらされている人たちへ~


ジュリアンとの関係は完全に一変した。役を演じおえた役者が普段の顔つきに返るように、新婚旅行から帰って以来、ジュリアンは別人のように見えた。
ジャーヌのことを気にかけることなどほとんどなかった。話しかけることさえあるかないかくらいであった。
すべての愛の痕跡は突如として消え失せた。ジュリアンが妻の部屋へはいって来る夜はまれになった。
夫は財産の管理と家の差配を自分の一手に引き受けていた。

----「女の一生」より----