バンコク滞在記 最終回 | 清水伸オフィシャルブログ「若旦那の部屋」Powered by Ameba

バンコク滞在記 最終回

快晴の大晦日の東京地方。

今年一年も皆様には大変お世話になりました。
更新頻度は落ちてしまっておりますが、アメブロ、続けていきますよ。

さて、バンコク滞在記
今回が最後、最終回です。

トンブリー駅近くのマーケットでランチを食べ、また水上バスに乗り、発着起点のサパーンタクシン駅へ。

飛行機は夜中の便なので、チェックアウトしたホテルに夜までキャリーを預けており、身軽に最後のバンコクを過ごす事に。

忙しくしており、行けてなかったタイ・マッサージに夜飯前に行き、安らいだところでビールを飲みながら最後の晩飯とスケジュールを決める。

連日のジム通いで身体はヘロヘロ。
マッサージに癒されよう。

ま、それにしてもまだ昼間です。大分時間持て余してます。

スマホで調べたところ、BTSプラカノンと言う駅の側から、運河を走るボートがあり、地元の人たちに密着した風景が見られると言う隠れ観光スポットがあると発見。

よし行ってみるか。

BTSプラカノン駅。
最初に泊まった宿、オンヌットの隣の駅。
しかもオンヌットはタイ・マッサージの隠れ名所とある。素晴らしい。

運河巡りをして、その後オンヌットでタイマッサージだ。スペシャルなコース。

早速プラカノン駅着。

運河の発着場までテクテクと徒歩で。

なんかすんげえローカル。
市場の中を通って行きます。
写真全然取らなかったので、詳しく書いてる記事があったので、こちらの記事で。

運河ボート発着場到着。
片道15バーツで、30分程のクルーズが楽しめる。
安っ!50円くらい。
庶民の足となってますからね。
怖い顔のおじさんが運転します。
しかも全然空いてる。

ホント、街のど真ん中を走る。

途中、運河沿いの小学校から下校の生徒達を乗せたり、プラカノン市場で買い物したおばちゃん家の目の前まで行っておばちゃん降ろしたり、おばちゃんの帰宅が嬉しすぎて待ちきれず川に飛び込んでくる犬を見たり、娘たちが岸まで仕事帰りのお父さんを迎えに来て、手を繋いでかえる微笑ましいタイの家族を見たりしながら、終着駅の一つ手前のお寺まで到着。

すると、ほとんどの人がお寺で降りる。
じゃ、俺もここで。

帰りの乗り場は、200〜300メートルくらい先に見える終着駅のところに行けばいいんだな。

さて、お寺。
タイあるあるなのか、お寺の敷地内には屋台が立ち並ぶ。夕方4時前。

小腹が空いたので、焼き鳥とオレンジジュースを買ったりして、敷地内を冷やかす。

ま、一通りタイのローカル感味わったし(この辺りはもう英語も通じないエリア)船着場に行くか。かえるぞ!

あれ?

俺が思っていた船着場、船着場じゃない。
あれ?じゃ、どこから乗るんだ?
次の舟に乗れなかったら2時間後。

え、え、どこ?

迷ってるうちに戻りの舟の出発時間過ぎる…
次は夕方の6時まで舟無し。

必死でスマホで、陸路での帰り方を検索。

どうやら、バスかソウテウ(乗り合いタクシー的なやつ)でしかバンコク中心部には戻れないらしい。

オンヌットまでバスもソウテウもなんとか行くらしい。

しかし、バスやソウテウは、あちらこちらに行くので、どれに乗ったら良いか全然わからない。

スマホで検索。

と、ここで日本から持ってきた海外用のWiFiが使用料限度になり、速度制限になる…

ぬぉー、マジか!

海外でスマホが使え無くなるのは死を意味する事を俺は知っている。

バンコク郊外、英語通じない、そもそも英語、中学校レベル、タイ語一切読めない。土地勘一切無し。

ヤバイ。これはヤバイ。

ひとまず、さっきまで調べてたオンヌットへの帰り方の記憶を辿る…

GPSでさっきまで調べてたオンヌット方向を頭で反芻する。

オンヌット方面へ向かうバス停発見!

よっしゃー!

たしか…ここにくる4番のソウテウに乗ればオンヌット方面に。

あ!4番きた!

乗車。

客、全員地元の人たち。

俺の頭の中のGPS。乗車したらすぐ大きな通り右ね。

ソウテウ、大きな通り直進。

あれ?

ひたすら直進。

バンコク中心部からどんどん離れてく。

あれ?

あれ!

あとで分かった事。

俺がネットでバンコク中心部への帰り道を検索して出てきた記事は、ご丁寧に運河ツアーでこの辺まで来たらシーコンスクエアってのがあるから寄ってみな、的な一文があり、俺はシーコンスクエア行きのソウテウの番号を暗記してしまっていたらしく…どんどんシーコンスクエアに向かっていたわけで…

シーコンスクエア到着。

シーコンスクエアはショッピングモールでした。
シネコンとかフードコートとかあるとこ。

さて、ついに分からなくなった現在地。

ここからバンコクに帰る公共手段…

幸いにもシーコンスクエア、フリーWiFiが!
よしっ!

ここからの帰り方を検索。

どうやら、目の前のバス停からオンヌット行きのバスがあるらしい。

バス停着。

死ぬほどいろんな種類のバスが出まくってる。

バスで、外なのでWiFiは繋がらず、途方にくれる。

ソウテウやバスが死ぬ程来るが、どれに乗ったら良いか分からず。

バスを待ってる地元の人々。

勇気を振り絞って大学生風のタイ人青年に英語で話しかける。

俺『すみません、オンヌットまで行きたいのだけど、何番のバスにのったら良いのですか?』

タイ人学生『は?どこまで?』

どうやら、道を尋ねているのは理解してもらったのだが、肝心の『オンヌット』が発音が上手く出来ず、そこだけ分からないらしい。

何回か、色んな発音でオンヌットといってみる。

タイ人学生『おー、オンヌット』

おお、理解してくれた!

ちょっと待ってて、と、友達に調べさせるタイ人学生。友達、スマホで調べる。

待ってる間、タイ人学生が『どこから来たの?』と質問してくる。

俺は日本から来たよ、と伝えると

タイ人学生『え!俺、去年まで広島に一年留学してました!』

と、日本語で答えてくる。

おお!おお、神よ、私を見捨ててはいなかったのですね。こんなローカルな場所で、まさかの日本語が話せるタイ人と出会うなんて。

そもそも学生に話しかけたのは、学生だったら少しは英語話せるんじゃないかと思って。

そしたらまさかの日本語対応。

神よ、あなたはホントに存在したのです。

話を聞いてみると、帰国後も日本語を勉強中で、翌週日本語能力テストを受けるんだとか。

向こうも、こんなとこで日本人に会えるとは思っていなかったらしく興奮して話してくる。
聞けばタイ人でもソウテウ、バスの乗り方は非常に複雑らしい。

後輩タイ人にスマホで調べさせた結果、○○番のバスに乗ればオンヌットに行ける事が判明。

話をしていると早々にオンヌット行きの番号のバスが到着。

お礼を言って乗車。

ようやく帰れるぞ!

先程直進した交差点まで戻ってくる。

今度は逆だから、ここを左に曲がればオンヌット方面だ。

バス、右折。

ええ、ええ!

いやいや、ま、路線バスだから、ちょっと迂回するコースなんだよ、多分。

10分後、ひたすら直進。

どんどん不安になってくる。

ひたすら直進。

まずい。

おかしいぞ。

頼る人誰もいない。

全員地元タイ人。

道路の看板をふと見ると、スワンナプーム空港方面と書いてある。

ま、例えるなら、日本で都心に行きたいのに成田空港の看板が見えてくるようなもの。

これは絶対に違う。

日本語話せるタイ人学生の顔が蘇る。

彼には悪意はないんだよ。

タイのバス事情が複雑過ぎるんだよ。

どこか分からないけど、意を決してバスを降りる。

全くどこか分からない街。

自分がどこにいるかも分からない。

ひとつ分かっている事は、バスが走ってきた道を反対にひたすら行けばオンヌットに辿り着くって事。

反対車線に渡り、タクシーを止める。

オンヌットに行って下さい。

俺はオンヌットに帰りたいだけなんです。

運ちゃん、快く乗せてくれる。

オンヌットちゃく。
タクシー代140バーツほど。
あんだけ右往左往してタクシー代140バーツ。
500円くらい。
バンコク、タクシー代、安っ…
そうだよ、バンコクのタクシー、安かったんだよ。
こんなに苦しい思いをして、全ての問題は500円で解決。
一時間以上タクシーに乗って500円だよ。

オンヌット、心底ホッとして、タイマッサージを受ける。

気持ちいい…最高。


こちらでお世話になりました。
マッサージ代60分200バーツ
チップ100バーツ

合わせて1000円ちょっと。

マッサージ終了後、ホテルまでキャリーをとりにいって、最後の晩餐たべる。

パッポンナイトマーケット近くの飯屋でぶっかけ飯に惣菜をおかわり。
ビールと一緒に頂き、一路ドンムアン空港へ。
スワンナプーム空港じゃないんです、俺は。

今、思い起こせば良い思い出かなと思いますが、今、こちらを書いていて、やっぱあんときゃ焦ったな、回顧。

海外でスマホが使えないってホント、ピンチなんだなって思いました。スマホの無い時代はどうしてたんだっけな?やっぱ、ちゃんと下調べしてたんだろうな。

そう考えると、便利な世の中になったんだけど、なんでもかんでもスマホってのは、なんか人間の能力を低下させていってるのかなって思いました。

でも、タイ・バンコク一人旅、とても楽しかった。

また行きたいな。

長々と失礼しました。

これにてバンコク滞在記、終わりにさせて頂きます。

来年もひとつ清水伸をどーぞよろしくお願いします。

皆さま、良いお年を。