三杉里
先日近所を徘徊中とある信号に差し掛かり、ぼけっとしていると、
傍らにどこかで見かけた巨漢のおじさんが。
はて?だれだっけ?
髪の毛はポマードでなでつけ、服装は甚平。
むむむ?
この下がった眉毛にほのぼのとした風貌。
交差点で辺りをなんの目的もなく眺めている様子。
見たことあるぞ、会った事あるぞ。
男のたつ後ろにそびえる雑居ビルの2階をみると、
「整体・三杉里のごっついハンド」との看板。
おおおお!三杉里!
若・貴全盛、大相撲の黄金時代、中堅所で相撲マニアをうならせた元小結・三杉里(二子山部屋)!
おお、三杉里。
スポーツ全般をこよなく愛す俺はもちろん相撲も好き。
こんな街角でまさかあの相撲黄金時代を彩った三杉里に会えるとは。
しかも「素」の。
しかも今は整体師とな。ごっついハンドって。ごっついんだろうけど。
あの三杉里のごっつく、そしてもっちりとした手で施される施術はどれほど気持ちよかろうか!
近いうち、行ってみようか。そして相撲談義に華を咲かせようか。
三杉里、嗚呼三杉里、三杉里。