馬体の見方まとめ④ | 馬体診断のプロ / 元・大山ヒルズ厩舎長の【極!一口馬主】

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一口馬主になる時、避けて通れないのが馬体の見方。
G1馬を多数手がけた経験を生かして、私なりのチェックポイントをお伝えしたいと思います。

動画でのチェックポイント

 

 

【骨格】

 

②動画(手前から奥へ進む


 

 

・骨盤の動き


 

片側の後肢が接地した時に、臀部の盛り上がりを確認する。接地側の臀部の方が、高くなっているのが普通。歩行時には、交互にリズムよく高さが入れ替わると良い。左右差がある場合、注意。

 

骨盤を左右に振っているのは、トモが緩い馬に多く見られる。それでも左右への振り幅が小さく均等であれば、調教によって改善してくることがままある。振り幅が大きい、左右どちらかだけに振っている場合、バランスが悪い・トモが甘い・どこかに痛みがある・気性難等、何かしらの原因がある場合がある。

 

なお左右への振り方は、臀部の頂点から尻尾にかけてのライン(黒鹿毛は見にくい)で見ることもできる。

尻尾も同様だが、尻尾だけ歩行に合わせて左右に揺れている場合は、特に問題はない。片側にだけ意識的に尻尾を振っているのは、アブなどの虫を気にしている・体のどこかに痛みがある・気性難、等の可能性がある。

 


 

・お尻の大きさ


 

尻の頂上から臀部〜大腿にかけての曲線が丸みを帯びているのは、トモの筋肉量が十分。

尻の頂上から斜めに下がって丸みが少ない(なで肩様)と、トモの筋肉量が少ない。

 

 

 

 

・後肢の蹄


 

しっかり地面をつかんで、グリップが効いているのが良い。

先ほどの骨盤を見るとき、接地時と反対側の後肢に注目して蹄を見る。蹄の裏が見えていれば問題がない。蹄の裏全体が見えていなかったり、蹄の先が地面にこすれていたりすると、しっかり後方に蹴れていない可能性がある。推進力が少ないかもしれない。

 


 

・飛節から後肢全体


 

接地時にグラグラ揺れていないかどうか。揺れていると、推進力をうまく伝えにくかったり、飛節に負担がかかりやすかったりする。

また後肢の運び方が外弧歩様の場合(真っすぐに後方へ蹴られていない)、推進力が伝わりにくかったり、負担がかかったりしている可能性がある。股関節の左右差も見ると良い。


 

 

 

 

 

次回

 

 

は、動画での骨格チェックポイント(横方向)を予定している。