動画でのチェックポイント
【骨格】
②動画(手前から奥へ進む)
・骨盤の動き
片側の後肢が接地した時に、臀部の盛り上がりを確認する。接地側の臀部の方が、高くなっているのが普通。歩行時には、交互にリズムよく高さが入れ替わると良い。左右差がある場合、注意。
骨盤を左右に振っているのは、トモが緩い馬に多く見られる。それでも左右への振り幅が小さく均等であれば、調教によって改善してくることがままある。振り幅が大きい、左右どちらかだけに振っている場合、バランスが悪い・トモが甘い・どこかに痛みがある・気性難等、何かしらの原因がある場合がある。
なお左右への振り方は、臀部の頂点から尻尾にかけてのライン(黒鹿毛は見にくい)で見ることもできる。
尻尾も同様だが、尻尾だけ歩行に合わせて左右に揺れている場合は、特に問題はない。片側にだけ意識的に尻尾を振っているのは、アブなどの虫を気にしている・体のどこかに痛みがある・気性難、等の可能性がある。
・お尻の大きさ
尻の頂上から臀部〜大腿にかけての曲線が丸みを帯びているのは、トモの筋肉量が十分。
尻の頂上から斜めに下がって丸みが少ない(なで肩様)と、トモの筋肉量が少ない。
・後肢の蹄
しっかり地面をつかんで、グリップが効いているのが良い。
先ほどの骨盤を見るとき、接地時と反対側の後肢に注目して蹄を見る。蹄の裏が見えていれば問題がない。蹄の裏全体が見えていなかったり、蹄の先が地面にこすれていたりすると、しっかり後方に蹴れていない可能性がある。推進力が少ないかもしれない。
・飛節から後肢全体
接地時にグラグラ揺れていないかどうか。揺れていると、推進力をうまく伝えにくかったり、飛節に負担がかかりやすかったりする。
また後肢の運び方が外弧歩様の場合(真っすぐに後方へ蹴られていない)、推進力が伝わりにくかったり、負担がかかったりしている可能性がある。股関節の左右差も見ると良い。
は、動画での骨格チェックポイント(横方向)を予定している。