馬体の見方まとめ① | 馬体診断のプロ / 元・大山ヒルズ厩舎長の【極!一口馬主】

馬体診断のプロ / 元・大山ヒルズ厩舎長の【極!一口馬主】

一口馬主になる時、避けて通れないのが馬体の見方。
G1馬を多数手がけた経験を生かして、私なりのチェックポイントをお伝えしたいと思います。

馬の能力
 

 

馬の能力と一口に言っても、様々なタイプの能力がある。パッと思いついたものだけを書いてみる。

 


種牡馬に求められる能力は、自身の競走能力を遺伝する力、相手となる繁殖牝馬の良さを引き出す力、さらには受胎率の高さ等が思い浮かぶ。また、ある程度コンスタントに走る馬を出していかなくては、生産現場で生き残っていくことはできないだろう。

 


もう一方の繁殖牝馬でも、種牡馬の能力を余すことなく仔馬に伝えられるか、仔出しの良さ(不受胎なく、毎年仔馬を産める)といった、(競走成績はそれほどでもなくても)母として求められる能力がある。
 

 

競走馬としては大成しなくてもセラピーホースとして活躍する馬、誘導馬になる馬、乗馬(馬術)で活躍する馬もいるが、それぞれ求められる能力は同じではないだろう。

 


しかし一口クラブ募集馬に求められる一番の能力は、おそらく競走馬としての能力になるのではないだろうか。

 

まずは自身の預託料を稼ぎ出し、その上で募集価格を上回る賞金を手にするには、どうしても競走成績を上げていかなくてはならない。

種牡馬になればさらに多額の金銭的恩恵を享受できるが、それは一握りだろう。

母馬優先制度のあるクラブなら、繁殖目的での出資も有り得るが、それも無事に繁殖牝馬になってそのクラブで産駒が募集されなくてはならない。繁殖牝馬に求められる能力は先ほど触れたが、それを募集時点で見抜けるかというと私は自信がない。

 

 

そこで次回

 

 

は、競走馬に求められる能力について考えていく。